85年に三田佳子の「幻脱ぎ姿」解禁作があった!/「丑年女優」ベッド場面大全(3) (2/2ページ)
それによれば、「蔵原惟繕監督に『三田さんが出ないならこの作品はやめる』と言われまして」 として、三田は、「意気に感じて」初めて脱いだ姿になったのだというが、「ところが、このシーンが長かったので、ばっさりカットになっちゃって」とのことだった。
幻のマッパを見たのは、撮影スタッフのみということになる。
それとは逆に、10代の頃から奔放な脱ぎ姿を見せてきた秋吉久美子が、三十路の妖艶さを放ったのが「ひとひらの雪」(東映)だ。
渡辺淳一原作の不貞モノであり、津川雅彦扮する建築家とW不貞に陥るのが秋吉の役どころ。公開当時、大きな話題となったのが、秋吉の着物をまくって津川がバックから突き立てるシーン。その姿から「孔雀ポーズ」と呼ばれた。
さらに、せつなげに漏らす秋吉のセリフも効果的。
「ヤクザに…しないでください」
秋吉が新境地を開いたとして評判になった。
そして97年、酒鬼薔薇事件が発生し、日本サッカー界が初めてのW杯出場を決めた年、流行語大賞に輝いたのは「失楽園」である。前出の「ひとひらの雪」と同じく渡辺淳一原作で、映画・ドラマともに大ヒットを記録した。
映画版では黒木瞳が不貞心中する既婚者を好演。野天風呂で役所広司にバストを吸われ、トップがピンと勃っているショットはもはや語りぐさに。
またドラマ版「失楽園」(日本テレビ系)では、川島なお美(享年54)がヒロインを演じ、古谷一行と挿入したまま果てるという、テレビコードではギリギリの心中を見せつけた。同年、川島は谷崎潤一郎原作の「鍵」(東映)でも、湯煙にたゆたう全肌姿を見せている。
この年、隠れた名作となるのが「身も心も」(東京テアトル)だ。中年男女の不貞劇を描いたものだが、とりわけ、かたせ梨乃と柄本明のカラミは、同作が成人指定になったほど激しかった。
69の形での愛撫、対面で座ったまま、男が上になり…と目まぐるしく体勢を変え、最後はバックでかたせが咆哮しながら果てる。荒井晴彦監督が週刊アサヒ芸能に「中年のむき出しの性を描きたかった」と語ったが、まさしく、リアルの極致と言えた。
さて、2021年にはどんな愛欲作が生まれるのだろうか─。