ポリプロピレン触媒の市場規模、2025年には25億米ドルに到達見込み アジア太平洋地域などの新興市場の存在により市場は拡大 (2/3ページ)
APAC(アジア太平洋地域)でのポリプロピレン市場へのCOVID-19による影響は、最も少ないものでした。COVID-19パンデミックは多くの先進国のヘルスケア部門に打撃を与え、先進国ではパンデミックに取り組むために必要な医療用品が不足しました。中国は3月、パンデミックが他の国にも広がり始めた時点で経済を立て直し始めています。中国はマスクやガウンなどの医療品の供給を握っており、PPEキットやマスクなどの医療品を増産し、COVID-19の被災国の需要増加に対応しました。米中の地政学的緊張や中国からの医療品の品質検査の不合格を受けて、インド、パキスタン、ベトナムなど他の国でもPPEキットの生産が始まりました。PPEキット、手袋、マスクの生産が急増したことで、ポリプロピレン系の通気性フィルムや不織布の需要が増加しました。特筆すべきは、APACにおけるポリプロピレン系通気性フィルムの需要が2020年に14.6%の成長を記録し、2020年末には1億2250万米ドルの市場規模に達すると予想されたことです。APACでのこうした展開は、2020年のポリプロピレン需要に対するCOVID-19の影響を軽減するのに役立っています。
促進要因:APACでのポリプロピレン生産量の増加
中国、インド、韓国などのアジア太平洋地域の新興市場にあわせて、ベルギー、カナダ、サウジアラビアなどの国々でもポリプロピレンの消費量が増加していることから、ポリプロピレン触媒の需要は拡大しています。これらの国々で、ポリプロピレン触媒の需要を牽引する製造設備が新設され、既存のポリプロピレンプラントのボトルネックが解消される事が期待されています。近い将来、ポリプロピレンの生産では中国が最大のシェアを占めると予想されています。