人気配信者・加藤純一が救急搬送…「配信ジャンキー」たちの体調トラブルが止まらない

新型コロナによってあらゆる業種がダメージを受ける中、配信業界は未曽有の活況を呈している。YouTubeなどでは連日さまざまな配信が行われており、10時間を超えるような長時間配信を行う者も珍しくない。しかしここ最近、そんな「配信ジャンキー」たちの間で大きな異変が生じているという。
ゲーム実況などで熱狂的な人気を博す配信者、“うんこちゃん”こと加藤純一もそのひとり。加藤は2月7日にニコニコ生放送の枠をとると、背中に激痛を感じていることを説明。救急車を呼び、病院に行ってくることになったと語っていた。
加藤は1月末、人気配信者の『もこう』と共に「『仁王2』クリアするまで帰らないマルチプレイ」と題した企画に挑戦。休憩を挟みながらも、約53時間に及ぶ長時間配信を行っていた。そのため多くのリスナーが体調を心配していたようで、ネット上には《加藤純一、救急車ってマジで心配だよ》《大丈夫ですか? 救急車はまずい》《加藤純一マジか…救急車はさすがに笑えんって》といった声が溢れかえることに…。
検査の結果、激痛の原因は肩の“骨折”だったらしく、翌日にはTwitter上に復帰。YouTubeでライブ配信も行い、「本当にね、びっくりしました。あ、死んだなって思いました」などと語りつつ、救急搬送されるまでの経緯を説明していた。
長時間配信の影響? 相次ぐ配信者のトラブル加藤以外にも、ここ1年で体調面のトラブルに見舞われた配信者は多い。たとえば『DeToNator』に所属する人気ストリーマー・釈迦(SHAKA)の身に起きたのは、“配信中の気絶”という騒動だ。
昨年6月、『Apex Legends』の実況プレイを行っていた釈迦は、突如として「やべ、ちょっと待って。何かやべえ」と異変を口に。そのままデスクの上に倒れ込むと、数分にわたって微動だにしない状態が続いた。
釈迦は、1カ月に300時間以上の配信を行うほどの「配信ジャンキー」。また騒動が起きる数日前に、乗車していたタクシーが事故に遭遇していたことも、ファンの心配に拍車をかけたようだ。
Twitter上では、釈迦が気絶した瞬間のクリップが拡散され、多くの人がその身を案じる呟きを投稿。本人にとっては不本意だろうが、「釈迦さん」というワードがトレンド入りを果たすこととなった。
不名誉 pic.twitter.com/6dNPV5mIEt
— SHAKA a.k.a. 釈迦? (@avashaka) June 7, 2020
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また、登録者約50万越えのバーチャルユーチューバー(VTuber)・鈴原るるも、配信中に体調が急変したことがある。昨年12月、『Thief Simulator』の実況プレイを行っている最中に、鈴原は気絶に近い状態となってしまったよう。約2分に及ぶ沈黙の後、「びっくりした…ごめんね」「いやちょっとね、今一瞬死ぬかと思った」と焦りを口にしていた。
後日の配信では、その時のことを振り返り、リスナーに心配をかけたことを謝罪。病院で検査してもらったところ、睡眠不足や栄養不足が原因だと分かったそうで、「気をつけねばなと思いました」と自戒している。
鈴原も加藤や釈迦と同じく、長時間にわたって配信を行うことで有名だった。生活リズムが狂うほどの長時間配信には、さまざまなリスクがつきまとうのかもしれない。心身の健康には気をつけて、今後もリスナーを楽しませてほしい。
文=大上賢一
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