吉沢亮とディーン・フジオカ「最強のふたり」三浦春馬さんとの「深すぎる因縁」

日刊大衆

(左より)ディーン・フジオカ、吉沢亮、三浦春馬
(左より)ディーン・フジオカ、吉沢亮、三浦春馬

 2月14日から放送がスタートするNHK大河ドラマ青天を衝け』に、新たな追加キャストが発表された。主演・吉沢亮(27)演じる渋沢栄一と同時代を駆け抜けた実業家・五代才助(後の五代友厚)役に、ディーン・フジオカ(40)の出演が発表されたのである。

 2015年にも、ディーンはNHK連続テレビ小説あさが来た』で五代友厚を演じていた。波瑠(29)演じる主人公の白岡あさ(モデルは明治を代表する女性実業家・広岡浅子)が「永遠に追い付かれない人」と尊敬している重要人物だった。

「朝ドラと大河ドラマで同じ俳優が同じ役を演じる、という非常に珍しい事態になりました。しかも、脚本も『あさが来た』と同じく大森美香。似た雰囲気の五代になるのか、また違う切り口から五代を描くのどうかも、注目が集まっていますね。

 五代は、西日本の経済発展を語るうえで欠かせない人物です。“西の五代、東の渋沢”とされるほどに重要な偉人で、昨年12月に映画『天外者』で三浦春馬さん(享年30)が演じたことで、あらためて注目を集めていました」(女性誌記者)

■かつて朝ドラで「五代さまロス」を引き起こした罪作りな男

 三浦さんの五代役の熱演もあって、『天外者』は『第94回キネマ旬報ベスト・テン』の『読者選出日本映画ベスト・テン第1位』も受賞。まさに、三浦さんの五代役は入魂の演技だったのだ。

 脚本の大森は、16年の『週刊現代』(講談社)のインタビューで、『あさが来た』の五代は、当初は「ワイルドな薩摩男児」とする予定だったのを、ディーンの英国紳士風のビジュアルに影響され、紳士的な性格となり、英語交じりのセリフが増えたことを明かしている。

「当時、ディーン演じる五代はスマートなビジュアルだけでなく、“ラブの話をしましょう”“私がハズバンドやったらあなたにこんな肩身の狭い思いはさせない!”“ほなグッバイ”“ビューティフルレディーになったと思たどん”などなど、流ちょうな英語と薩摩弁を合わせた独特な言葉遣いが話題になり、あまりのイイ男ぶりから劇中だけでなく視聴者からも“五代さま”と呼ばれる大人気キャラクターでした。五代友厚の知名度アップにも、大いに貢献しましたね」(前出の女性誌記者)

 五代は歴史的にも重要な人物だったが、経済界以外ではそれほど知られていなかった。それが『あさが来た』で全国的に知名度が大幅アップし、大阪・中央区にある大阪取引所にある五代友厚の銅像を訪れるファンが増え、近隣の飲食店の売上にも大いに貢献したという。

 五代が亡くなった回は多くの視聴者が涙し、いわゆる“ロス”に陥る声がSNSで多く見られた。三浦さんの『天外者』で再注目され、さらにまたディーンの五代が帰ってくるという現状で、さらに五代人気に拍車がかかることだろう。

■吉沢はロスを起こしたことで大河に選ばれた!?

「“朝ドラでロスを生んだ”という点では、ディーンと『青天を衝け』主演の吉沢には通じるところがありますね。吉沢は19年の広瀬すず(22)主演作『なつぞら』で“病弱な北海道の画家・山田天陽”として出演しました。天陽はなつ(広瀬)に恋をするも、夢を目指して上京するなつを尊重して送り出すのですが、それが今生の別れになってしまいます。

 数年後、病院を抜け出してアトリエに籠もって徹夜で1枚の絵を完成させてから妻に“病院に戻る前に畑を見てくる”と言い残して畑へ行き、そこで亡くなりましたが、そのシーンが実に儚くも美しくて……」(専門誌記者)

 麦わら帽子を宙に投げ、畑に倒れ込むシーンや、その後なつ(広瀬)が遺作となった馬の絵を見る場面に多くの視聴者は朝から涙し、ロスに陥った。

「どちらも方向性は違えど、美しい散り際でした。2人とも、朝ドラで一気に人気が爆発したほか、『青天を衝け』の主演に吉沢が選ばれたキッカケは『なつぞら』スタッフからの推薦も影響した、と19年に『日刊スポーツ』などで報じられていますね」(前同)

■過去には二人一役で共演したことも

 また、吉沢とディーンにはさらなる深い縁もある。19年に『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)で、非常に興味深い形で共演しているのだ。同ドラマはヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』が原作なのだが、小説におけるジャン・バルジャンに相当する役を、吉沢とディーンは二人一役で演じたのだ。

「吉沢は29歳、ディーンは43歳の主人公を、それぞれ演じていました。撮影時期の都合で制作発表会が初対面でしたが、ディーンは熱いハグを交わしたうえで吉沢を“集中力をもって観させていただいてしかも同一人物を演じたことで、他人じゃないような気がしています”と、高く評価していました。かつて同一人物を演じた俳優が、今度は“西の五代、東の渋沢”と評される対の存在を演じる。どこか、運命を感じてしまいますね(笑)」(前出の女性誌記者)

 ディーンは今回の出演について、

「とても光栄に思います。そして、連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心からうれしく思うと共に、時を超えた不思議な縁を感じております」

 と、コメントを寄せている。

 不思議な因縁で再会したディーンと吉沢、そして三浦春馬さん。『青天を衝け』で、どのような化学反応を見せてくれるのか、楽しみでならないーー。

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