地球の生命体の起源は火星にある説。そう考えるべき科学的根拠(米研究) (3/4ページ)

image credit:NASA / JPL-Caltech / MSSS / JHU-APL
・火星の環境はLUCAの誕生に最適だった
もう1つの手がかりは、アミノ酸(細胞がタンパク質を作るために使う部品)のレパートリーだ。
我々も含め、LUCAの子孫はみな同じおよそ20個のアミノ酸からタンパク質を作っている。ただし新しいタンパク質の多くは、そうしたレパートリーの半分もあればおそらくは十分だと考えられている。
このことについて、ある研究によれば、不可欠なアミノ酸が少ないほど、生物は酸化に対応しやすい可能性があるという。
しかし地球が誕生してから最初の20億年は酸素がなかった。となると、LUCAのアミノ酸が酸化に対処しやすい構成だったのはどうしたわけだろうか?
そこで系統樹の根元は火星にまで続いていると考えるとつじつまが合ってくる。火星では、地球より早い段階で酸化する環境が作られていたからだ。
もし本当に火星でLUCAの祖先が誕生していたとしたら、それは両惑星間を行き交ういくつもの小惑星に乗って地球にやってくることができる。

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・この仮説に反論の声も
もちろん、カー氏の仮説には反論もある。