なぜ日韓関係はこんなにこじれるの?その発端となった19世紀の紛争 (2/2ページ)

新刊JP

当時の日本の指導層には、日本の初代総理大臣として知られる伊藤博文をはじめ、大国である清と戦争をしても勝てないと考える人は少なくなかったが、予想に反して日本は清を破り、勝利。朝鮮から清の影響力を排除することには成功したが、今度は同じく朝鮮での権益をめぐってロシアと対立し、それが1904年の日露戦争へと結びつく。ここでもかろうじて勝利した日本は完全に勢いづき、その後の数十年にわたる戦争と海外での権益獲得の道を突き進むことになる。

当時、清や朝鮮の資源や権益を食い荒らしていたのは、日本やロシアだけではない。イギリス、フランス、ドイツも同様に、相手国の主権など考えず、自国の利益のみを追求していた。そういう時代だったのだ。

ただ、朝鮮国内には、日本が清から自国を解放し、独立を支援してくれる、と期待する人もいた(実際に日本は独立を約束していた)。こうした期待をその後の日本は韓国併合によって手ひどく裏切ってしまった。現在の韓国や北朝鮮の日本への不信感は、このあたりから発しているのである。

出来事と年号を記憶しても歴史を理解することはできない。なぜ、どのように、出来事が発生したのかを丁寧に追うことで、はじめて理解できるものだ。

「日本はすごかった」的な歴史観が幅を利かす今だからこそ、正確な歴史認識が必要であり、また価値がある。本書は近代という激動の時代を理解するための格好の参考書になるはずだ。

(新刊JP編集部)

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