なぜ日韓関係はこんなにこじれるの?その発端となった19世紀の紛争 (1/2ページ)

新刊JP

『Lock on!近代史』(坂木耕平著、幻冬舎刊)
『Lock on!近代史』(坂木耕平著、幻冬舎刊)

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があるが、未来の自分の行動のガイドラインとなる智恵を歴史から学びとるのは、簡単なことではない。現在まで語り継がれている歴史の大部分は「勝者の歴史」であり「成功体験」だからである。

しかし、何かを学ぶことができるとしたら、それは成功からでなく失敗からだろう。特に日本の近代史を紐解くと、現在まで尾を引く失敗を目の当たりにすることになる。

■「日本すごい」的歴史観が幅を利かす今だからこそ知るべき日本の近代史

「日本の近代史」には「成功の歴史」と「失敗の歴史」があるが、最近きくのは前者の話ばかり。近頃日本が元気がないから「過去の栄光」を振り返り、カタルシスにひたりたいのだろう。でも、本当に大事なのは「失敗の歴史」だ。

『Lock on!近代史』(坂木耕平著、幻冬舎刊)は、こんな書き出しではじまっている。そして、日本の教育では近代史がしっかりと教えられていない、とも。

たとえば、今の日本が抱える問題のうち、その根を近代史に見ることができるものの一つとして、中国・韓国との関係がある。特に今でも日本の国際関係に暗い影を落としているのが、朝鮮半島とのこじれた関係である。

北朝鮮や韓国との関係には複雑な経緯があること、またはかつて日本が朝鮮半島を侵略したことをぼんやりとは知っていても、どんな経緯があったのかを具体的に話せる人は、実は案外少ないのかもしれない。この問題の発端は1894年に起きた日清戦争までさかのぼる。この戦争の意味合いは、「中国を相手とした、朝鮮半島の争奪戦」である。

本書によると、当時の日本には「中国(清国)の支配下にある朝鮮の独立・近代化を助けたい」という気持ちと、「朝鮮の近代化の指導のために、朝鮮を日本の支配下におく」という二つの思惑があったという。そこに加えて、南に向かって影響力を伸ばしていたロシアへの「防波堤」とするためにも、朝鮮は日本にとって極めて重要な場所だった。

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