古くから武人たちに愛されてきた日本の伝統色「勝色」とはどのような色なのか? (2/3ページ)
いずれにしても、搗ちて染め上げたことから「搗色(かちいろ)」と呼ばれ、それが転じて褐衣を代表する色「褐色(かちいろ)」となったそうです。
ちなみに、現在「褐色」と言うと茶色っぽい色(暗い黄赤)を連想しますが、それも本来は粗末な布を意味する「褐」に由来しています。
そんな褐色は鎌倉時代になると「褐色=勝ち色」と縁起を担いだ武士たちから好まれるようになり、衣服だけでなく甲冑を縅(おど)す糸などにも勝色が使われるようになりました。
※出陣前の儀式「式三献(しきさんこん。三献の儀)」に供される「搗栗(かちぐり。勝栗)」と同じ縁起担ぎですね。
やがて武士の時代が終わりを告げ、明治時代に入っても軍服などに採用され、日露戦争(明治37・1904年~同38・1905年)当時においても「軍勝色(ぐんかちいろ)」として将兵の士気を高めたと言います。