大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習におすすめ『吾妻鏡(あづまかがみ)』の鏡って何? (2/3ページ)
鏡は万葉仮名(まんようがな)で「可我見」すなわち「我を見るべ(可)し」と書きますが、これは鏡自身が「私を見てあなたの姿を映し、自身を省みなさい」という意味になります。
……聞く人の 可我見(かがみ)にせむを 惜(あたら)しき……
【原文】……伎久比等能 可我見尓世武乎 安多良之伎……
【意訳】……聞けばその人の教訓となるだろうに、もったいない……※大伴家持(『万葉集』第20巻・集歌4465)
そのことから、鏡とは「お手本、教訓」の意味も持つようになり、先ほど登場した作品も古老の昔話という形で歴史の教訓を伝え、模範を示しているのです。
※ちなみに「鎌倉武士の鑑(かがみ)」などと言いますが、この鑑も鏡と同じ意味です。
つまり『吾妻鏡』とは「教訓が込められ、模範とすべき東国武士たちの歴史」ということになります(もちろん反面教師も登場しますが……)。