大晦日・お正月・節分・お盆をつらぬく日本文化の「根っこ」とは?【後編】 (2/3ページ)

Japaaan

もともと、門松は霊が降りてくるための目印になるものでした。また、しめ縄はあの世とこの世の境界線を示すアイテムです。お正月の期間にこれを飾っておくことで、霊が滞在できるように結解を張る役目があるのです。

おせち料理はどうでしょうか。起源を辿ると、招いた霊が静かに過ごせるように調理の音を抑えるための料理であるとか、霊にお供えした後で人間も食べられるように保存がきくメニューになったという説があります。お供え物を人間が食べるのは、もちろん霊から与えられた生命力を体内に取り込むためです。

まだまだあります。「左義長(さぎちょう)」という、小正月に行われる火祭りの行事があります。これは全国の神社などでよく行われるもので、「どんど焼き」や「道祖神祭り」「三九郎焼き」「鬼火」「オンベ焼き」とも呼ばれます。ここでお正月の飾りや書き初めの作品などを燃やすことで、霊をあの世へ送り出す意味があるそうです。

聖なる食べ物「お餅」に宿る力

極めつけは鏡餅。あの可愛らしい姿かたちの鏡餅は、霊を宿すためのものなのです。お正月にやってきたご先祖様の魂はそこに宿り、あの世へ戻っていくまでの間、一族を見守ってくれるのです。

そもそも「鏡」は、古代においては神事に使われる神聖なアイテムで、この世とあの世の境界を示すものです。

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