自衛隊「秘密特殊部隊」の知られざる実力!「三重県の山中で戦闘訓練を…」 (2/3ページ)

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 そして04年3月、習志野駐屯地(千葉県習志野市)に陸上自衛隊唯一の特殊部隊となる特殊作戦群が発足。隊員数は約300人とされ、その初代群長に先の荒谷氏が起用された。

 当時、石破茂防衛庁長官は、発足の意義についてこう語っている。

「1人で何人もの力を発揮する武装工作員から国民を守るためには、それに対抗し得る能力を持った集団が必要だ。短期間の訓練でパーフェクトになるわけではないので、自衛隊全体としても能力を上げるようにしたい」

 防衛庁トップの期待を担った特殊作戦群は「S」などと隠語で呼ばれ、その存在は陸上自衛隊の中でも完全に極秘扱いされたまま。現在も鉄のカーテンに隠されているのである。

 特殊作戦群の異様な光景は、07年3月末に行われた防衛相直轄部隊「中央即応集団」(18年に廃止され、現在の「陸上総隊」の前身)の部隊編成完結式で見らた。

「群長は素顔でしたが、幕僚4人と旗手1人は覆面姿で、かろうじて目元だけがわかる出で立ちでした」(自衛隊関係者)

 任務の特性上、創設時から群長以外は隊員の名前も明かされておらず、式典でも顔をさらすことはない。軍事評論家の潮匡人氏もこう説明する。

「隊員名や編成などを出していないのは、例えば中東において日本人ビジネスマンに対するテロが行われ、人質を救出するような作戦を担うかもしれないから。成功すればいいですが、失敗した時に隊員が人質になることも考えられます。彼らにも家族がいて危険に晒されることも想定し、一切公表していないのです」

 家族や親しい友人にも、任務内容や行き先を口外しない。全てが謎に包まれる特殊作戦群の隊員は、発足時は主に「第一空挺団」の中からレンジャー経験豊富な隊員が選抜されたという。

 特殊作戦群と同じく習志野駐屯地にある第一空挺団は、特殊作戦群が誕生するまで陸自唯一の落下傘部隊で、「最精鋭部隊」として軍事マニアにもファンが多いことで知られている。

「陸自で最も過酷とされるレンジャー訓練は、サバイバル術などの基礎を身につけ、重い荷物を背負った状態で山中をほとんど寝ずに駐屯地まで何日間もかけて踏破するなど、徹底的に精神力を鍛え上げるので脱落者が続出。

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