総務省幹部らが高額接待で問題に 「飲みニケーション」は本当に効果がある? (2/2ページ)
一方、取引先とのお酒を伴う接待の場合は、判断力が鈍くなったり、気が大きくなるといったアルコールの作用を利用して契約を受け入れてもらいやすくなる状況を作ることができるのはもちろん、楽しい時間を共有することで心理的距離を縮めて要請を受け入れやすくする、あるいは「お礼に何かお返しをしなければ」という返報性の法則が働きやすくなる効果も期待できる。
ただし、飲み会にしろ接待にしろ、その場に参加している者が「楽しい」と思える場でなければ、良い効果は期待できない。例えば、体調が悪いにもかかわらずほぼ強制的に参加させられたり、同僚から長々と愚痴を聞かされたり、上司から一方的に説教を聞かされ続けるといった状況。たとえ接待される側でも、そもそも酒やタバコが苦手だったり、気が進まないが付き合いで仕方なく参加しているといった場合など、その場を楽しいと思うことができなければ、親睦を深めるどころか、さらにストレスをためてしまう結果となる。もしもそんなことが度重なれば、心理的に疲弊し、仕事のモチベーションを低下させてしまう恐れがある。
つまり、飲み二ケーションが仕事に与える効果の良し悪しは、飲みの席に参加する者が楽しいと感じることができるかによる、と言えそうだ。
文:心理カウンセラー 吉田明日香