要人暗殺の噂も!? 自衛隊のスーパーエリートが集う「秘密特殊部隊」の全貌 (2/3ページ)
〈米艦船へのロープ降下訓練に臨む際、回転翼が艦首マストに接触し、コントロールを失った。報告書の写真では機体上部が原形をとどめておらず、危険な訓練だったことをうかがわせた。(中略)約200ページの報告書は「多国籍」の訓練とし、陸自を含めた同乗者12人を「戦闘装備部隊」と一体で表現。防衛省は陸自2人の武器所持と訓練参加を否定し、「研修」として見学したと説明しているが実態は不明だ〉
記事にあるとおり、隊員が「参加」していたかはわからないが、特殊作戦群が今後、訓練に導入しようとしていたならば、相当厳しい非常事態を想定し、シミュレーションをしていたのではないだろうか。
それにしても、全貌がどれもこれも秘密すぎて、「海外の要人暗殺」まで訓練しているのではないかと、まことしやかに噂されていた。その件について、事情を知る軍事関係者に聞いてみると、
「誰が群長に就くかで訓練内容は変わっていると聞くけど、特殊作戦群の中には、北朝鮮による拉致被害者奪還の訓練すら許可してもらえず、辞めていく人もいる。それなのに、要人の暗殺をするような訓練なんてするわけがない」
映画や小説に出てくるような特殊部隊とはいささか違うようだ。
実際、特殊作戦群が活動した様子を見てみると、イラク復興支援活動に警備要員として派遣され、06年11月末に陸上幕僚長から第2級賞状を付与されている。
それ以外では、16年5月に開催された主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、警察庁が要人警護や交通規制にあたる警察官、約2万3000人を配置。さらに陸上自衛隊はテロに備えて「特殊作戦群を待機させている」と言われていたが、あくまでも噂レベルに過ぎなかった。
それならば、来るべき有事に備えて、訓練の日々を送っているのか。軍事関係者は意味深にこう口を開く。
「特殊作戦群は創設以来、何もしてこなかったわけではない。メディアが『最強部隊』と呼ぶ人たちをリスクの高い場面でこれまで活用していないのかというと、ただ公表していないだけ、ということです」
国民が知らぬところで秘密裏に動き出し、危険な任務を遂行しているのだろう。