戦国最強の騎馬隊。武田軍の「赤備え」を組織した兄弟武将【前編】 (1/2ページ)

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戦国最強の騎馬隊。武田軍の「赤備え」を組織した兄弟武将【前編】

戦国期を代表する武将「武田信玄(たけだしんげん)」は、卓越した手腕で甲斐武田氏の全盛期を築き上げた。武田氏の台頭には巨大な軍事力で信玄を支えた武田軍の存在があったが、中でも真紅の鎧に身を包み無敵を誇った騎馬隊は「赤備え」と形容され、敵国を圧倒した

今回は、甲斐武田氏の軍事力基盤として機能し、騎馬隊の基礎を作った2人の武将をご紹介する。

飯富虎昌(Wikipediaより)

戦国における「赤」の意味

戦国時代において「赤」は特別な色であったとされる。膨張色である赤は、敵味方入り乱れる戦場において味方を正確に認識する手段として機能し、視覚効果により実際の兵数よりも多くの軍勢が存在するように錯覚させ、情熱や興奮という色彩イメージによる士気向上ももたらした。

また、戦国期における赤色の塗料は貴重であり、特別な武将や部隊だけが身に纏うことを許されていたという。真紅の鎧を身に纏った軍団の存在は、それのみで敵軍を威圧する効果もあった。

「赤備え」とは

貴重な赤い鉱物である「辰砂(しんしゃ)」から作られた鎧で統一された軍団や部隊編成を指す。戦国期には赤以外にも黒や黄で統一された部隊の存在が確認されているが、赤備えの部隊は各国の精鋭部隊であることが多く、国の武力の象徴として君臨した。

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