仲間に入れてよ!マナティーの大群に入り込み、戯れるイルカたち

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仲間に入れてよ!マナティーの大群に入り込み、戯れるイルカたち
仲間に入れてよ!マナティーの大群に入り込み、戯れるイルカたち

image credit: youtube

 今月はじめ、アメリカのフロリダ州西海岸の沖合で、巨大なマナティーの群れの中に入り、数頭のイルカが泳いでいる光景がドローンで撮影された。

 200頭もいるマナティーの大群に興味が湧いたのか、好奇心旺盛で遊び心のあるイルカたちは群れの中でジャンプしたり、飛び跳ねたりしながらひと時の交流を楽しんだようだ。

170 Manatees and Some Jumping Dolphins in St Petersburg, FL

・マナティーの群れにイルカが合流

 2月3日、フロリダ州西海岸セントピーターズバーグ沖合で、約170頭のアメリカマナティーの群れが泳いでいるのが発見された。

 この撮影をドローンで行っていたのは、透明なカヌーを作って販売しているアウトドアアドベンチャー企業の『See Through Canoe』だ。

 同企業は、フロリダ沖に生息する野生生物と遭遇した映像をSNSなどでシェアしており、今回、マナティーの群れに入り込んだ数頭のイルカたちが戯れる姿を公開した。

 実は、去年8月にもSee Through Canoeのドローンが、群れて泳ぐマナティーとの交流を図っているかのような複数のイルカたちの姿を捉えており、See Through Canoe側はこのように説明している。

マナティーは温水を好み、湾内の複数の異なる場所に群れで多数集まって寒い季節でも暖かく過ごしています。マナティーが集まる場所には、大抵イルカもいることが確認されています。

この2種が、同じ海で泳ぐことは決して珍しいことではないのですが、このような交流は非常に稀で、観察して30年は見たことがありませんでした。


The Odd Pod. Dolphins and a Manatee Swimming and Playing Together

 遊び心があり、好奇心旺盛なイルカとマナティー。前回に引き続き今回も、See Through Canoeはこの2種間の交流の瞬間に驚かされた。

 イルカとマナティーは、しばらく一緒にカヌーのある周辺を泳ぎ、約1時間後に一緒に去っていく姿が目撃されたが、その時の様子はまるでイルカがマナティーの群れが自分たちに追いつくのを待っているかのように見えたそうだ。


・絶滅危惧状態から脱したアメリカマナティー

 フロリダのマナティーは、70年代に個体数が800~1000頭ほどに激減したことで、1973年には絶滅危惧種保護法下に置かれ、1978年にはフロリダ州に導入されたマナティー保護区法によって完全な保護下に置かれるようになった。

 過去何十年もの間、フロリダ州の都市と農業の発展は、天然の資源に大きな影響を与えてきた。

 マナティーが直面する最大の脅威は、船舶との衝突、汚染、生息地の減少および喪失、漁具に絡まる事故死や気候変動による影響だとされている。

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extrabrandt/pixabay 
 1991年までには、マナティーの個体数は1300頭未満となり、以降献身的な保全とリハビリテーションへの取り組みにより、2017年にはアメリカ魚類野生生物局(FWS)がマナティーの個体数が6620頭前後に達したことを発表し、70年代からの劇的な回復を示したことで絶滅危惧種でなくなったとの見解を示していた。

 現在もマナティーへの保護は続いており、FWSの推定では現在の個体数は7500頭ほどに増加。フロリダのマナティーは、個体数回復に向けた数十年に及ぶ努力の成果により、世界のマナティーの個体数の約半分を占めるまでになった。

 それでも、脅威はまだ生存している。だからこそ、See Through Canoeはマナティーの動画をシェアし、より環境に責任のある習慣を実践していくよう人々に促すことを目的としている。

 なお、保護下にあるマナティーに危害を加えた者には、最大10万ドル(約1060万円)の厳しい罰金刑が科せられるということだ。

written by Scarlet / edited by parumo
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