「経営陣だけが幸せな会社」はもう通用しない これから繁栄する会社の条件は? (2/2ページ)

新刊JP

人間は健康でもあまりにお金がなければわびしいものだし、お金があっても人間関係が良好でなければ孤独だ。いい人間関係を築いても、健康を害していたらその人たちと一緒に何かをすることはできない。「経済」「健康」「人間関係」この三つが揃ってはじめて人間は幸せを感じられる。ゆえにトライアングルなのだ。

本田氏は、企業側がこのトライアングルが揃うように尽力することで、従業員に「ギバー(他者にすすんで何かを与える人)」の性質を持つ人が増えていく、としている。

人間は「ギバー」だけではない。「マッチャー(損得のバランスを考える人)」も「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」もいる。しかし、従業員みなが幸せな会社を作るなら、「ギバー」がより多く必要だ。もちろん、経営者自身が「ギバー」でなければならない。

いかにして会社の中にギバーを増やすか。そして「幸せトライアングル」を大きくしていくか。もともとは中途採用が多く、離職率の高さに悩んだという本田氏は、社員の「幸せトライアングル」を大きくするための試行錯誤から、「親孝行休暇」「9連休取得推奨」「瞑想専用室の設置」など、ユニークな制度をさまざまもうけているという。

21世紀は「経営陣だけが幸せな会社」からは人が離れていき、利益だけでなく、従業員の幸福も考えられる会社が発展する。持続的に事業を伸ばしていく組織をつくるための最大の財産は「人」だ。「人」にフォーカスした経営をするために、本書は大いに役立つだろう。

(新刊JP編集部)

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