3年間前に行方不明となっていた老犬が瀕死の状態で発見され、奇跡の回復を遂げ飼い主と再会

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3年間前に行方不明となっていた老犬が瀕死の状態で発見され、奇跡の回復を遂げ飼い主と再会
3年間前に行方不明となっていた老犬が瀕死の状態で発見され、奇跡の回復を遂げ飼い主と再会

image credit:Humane Society of Central Texas/Facebook

 アメリカのテキサス州で、3年前に民家の庭から1匹の老犬が姿を消した。飼い主夫婦はあらゆる手段を講じ犬を探したが、見つかることはなかった。

 3年の月日が経ち、もう生きてはいないかもしれないと諦めかけていたその時、夫婦はFacebookで痩せ衰えた老犬が保護され、動物愛護協会へと運び込まれたことを知る。その犬こそ、探し求めていた愛犬だったのだ。

 栄養失調でガンを患っているその犬は余命いくばくもないと診断されたが奇跡的回復を遂げ、夫婦は3年ぶりの再会を果たした。

Central Texas dog missing for 3 years finds his way home

・3年前に飼い主宅の庭から姿を消したロッキー

 テキサス州中部ウェーコ市に住むチャック・ラッセルさんと妻のアイリーンさんは大の犬好き夫婦で数匹の犬を飼っていた。

 2018年4月某日、いつものように自宅の庭で犬たちを遊ばせていたところ、そのうちの1匹、ロッキーがいなくなった。ロッキーは当時12歳だった。

 ロッキーは他の犬たちと共に敷地からふらりと離れたことがあったが、いつもちゃんと戻って来ていたので、当初はさほど心配していなかった。

 しかし夜になり、他の犬たちが帰って来てもロッキーだけは戻ってこなかった。

 いなくなった愛犬を見つけようと、夫妻は近所にはポスターを貼り、少し離れた場所には車で出向いて、思いつく限りの方法で探し回ったが、ロッキーが発見されることはなかった。

 1年が経ち、2年が経った。地域には野生のコヨーテが群れで生息している。もしかしたらロッキーはコヨーテに襲われて死んでしまったのかもしれない。3年が経過し夫婦は諦めかけていた矢先、Facebookを見ていたアイリーンさんは驚いた。


・瀕死の状態で発見された老犬が奇跡の回復

 3年後の今年2月、地元の動物保護団体『Humane Society of Central Texas』がFacebookに「親切な女性が数週間前に路上脇で犬を発見し、保護した」という記事を写真付きで掲載したのだが、その犬が3年前に行方不明になったロッキーにそっくりだったのだ。



 その犬は、痩せ細った状態で路上に横たわっていたところを発見され、立ち上がる気力もないほど弱っている状態だったという。

 発見者によって保護団体に運び込まれた犬は、すぐさま動物病院へと運ばれた。年齢は15歳と推定された。犬は栄養失調だけでなく癌を患っていて、おそらくもう何日も生きることができないだろうと診断された。

 施設スタッフに「バティステ」と名付けられた犬は、その後Old Souls Animal Rescue and Retirement Homeという動物緩和ケア施設へと移された。

 この施設では、余命わずかな動物たちの世話を最後まで引き受けてくれる里親家族制度を設けており、バティステも里親が見つかれば引き取られる予定だった。

 ところが、奇跡的に容態が回復へと向かい始めたのだ。これには施設スタッフも獣医師も驚いたという。




・飼い主夫妻、3年ぶりに愛犬と再会を果たす

 「バティステ」と名付けられた犬の記事を追い続けていた夫妻は、バティステはロッキーかもしれないと強く思うようになった。それほど良く似ていたのだ。

 2月7日、Facebookでバティステの記事をシェアしたHumane Society of Central Texasに、ラッセルさん夫妻はすぐに連絡した。

Facebookのメッセージから「そちらで保護しているバティステという犬ですが、マイクロチップが埋め込まれているのでしょうか?3年前に行方不明になった私たちのロッキー(当時12歳)にとても良く似ているのです」と送りました。

それから施設と何度かやり取りし、私たちが持っているロッキーの写真を数枚見せました。そしたら施設側も「よく似ている。ロッキーではないか」と同意したのです。

すぐにそちらへ迎えに行きます!と告げて施設へ向かいました。(アイリーンさん)

 しかし、実際にバティステに会ってみると、その犬はとても痩せて小さく、行方不明になった愛犬とは思えない姿に、アイリーンさんの確信は揺らいだ。

 チャックさんも「3年も行方不明になっている犬が、今も無事で生きているわけがない」と、希望を失っていたようで、2人は目の前の犬を見て「やはりこれは私たちのロッキーではなかったのか」と再び諦めかけた。

 それでも、アイリーンさんは確認せずにはいられなかった。バティステの耳の後ろにそっと触れると、そこには馴染みのある小さな毛のもつれがあった!「やっぱり、これはロッキーに間違いないわ!」と声を上げた。



 3年もの間、おそらくとても辛い経験をしてきただろうロッキーは、病も患い瀕死の状態で発見・保護された。

 だが、病気の回復と飼い主に再会できるというダブルの奇跡が起こった。今ロッキーは、ラッセルさん夫妻の家に戻り、3年前と同じようにお気に入りの場所で寛いでいる。


Heartwarming: Central Texas dog lost for 3 years finds his way home
written by Scarlet / edited by parumo
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