「致死率80%減」報道でバカ売れ!「コロナ未承認薬」に潜む副作用リスク (3/3ページ)
これに次ぐ第3の新型コロナ薬となれば、供給不足により先送りが懸念されるワクチンを待つ身には心強いばかりだが‥‥。
「通販サイトではかなり高値で売られているようですが、イベルメクチンはもともと1錠20円程度とかなり安価な薬。そのため、欧米以外の発展途上国で積極的に使用されている背景があるのです」(村上氏)
ちなみに、レムデシビルの価格は患者1人あたり25万円。かかる費用という意味では雲泥の差だ。
しかし、村上氏が警鐘を鳴らす。
「イベルメクチンの評価は、今の段階では効くとも効かないとも言えないのが現状です。昨年春、ユタ大が新型コロナに有効だという報告を出したのが初めてでした。ところがその後、民間会社が提供した元データがかなり杜撰だったことがわかり、論文は撤回されています。これまで発展途上国を中心に報告されている臨床試験の結果も、その設定が厳格さを欠いたり、参加患者数が少ないなど、十分な評価が下せないものが多いのです。一方で副作用も報告されており、最大5%未満ですが、肝機能障害、まれにスティーブンス・ジョンソン症候群という指定難病の皮膚病が報告されています。もしも副作用が起こってしまった場合、医師から処方を受けて服用した場合には救済制度がありますが、通販購入して飲んだ場合にはその対象にならないことに留意すべきです」
厚労省は「中身が確認できない輸入薬を自己判断で服用するのは危険」と、未承認薬の安易な服用に警鐘を鳴らしている。
※「週刊アサヒ芸能」3月11日号より