全長7メートルの顔のない謎のクリーチャーが海岸に打ち上げられる。その正体は?(イギリス)

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全長7メートルの顔のない謎のクリーチャーが海岸に打ち上げられる。その正体は?(イギリス)
全長7メートルの顔のない謎のクリーチャーが海岸に打ち上げられる。その正体は?(イギリス)

image credit:Marine Environmental Monitoring

 世界中の海岸には、時にミステリアスなクリーチャーが打ち上げられることがある。このほど、イギリス・ウェールズの海岸で、巨大な何かの残骸が発見された。

 海洋環境調査スタッフが現場で調べたところ、それは7メートルほどの大きさで、頭部がほとんどない状態だったという。『Wales Online』などが伝えている。
・海岸に打ち上げられた顔のない巨大な物体

 2月25日、ウェールズ南西部ペンブルックシャーのブロードヘブンサウスビーチで、得体のしれない大きな何かが打ち上げられていると連絡を受けた『Marine Environmental Monitoring(海洋環境モニタリング)』のスタッフは、現場へ向かった。

 この団体は、英国の座礁鯨調査プログラムのパートナー組織として、ウェールズ沿岸に打ち上げられる水生哺乳類やウミガメ、魚などを調査している。



 その日、ビーチに向かったスタッフは、事前に発見者から写真を送られており、「クジラの死骸ではないか」と推測していた。

 実際に見たところ、それは何かの生物ではあったが、死んでしばらく経っていることがわかり、頭部のほとんどがない状態だった。







・その正体はウバザメだった

 2月27日、同団体はFacebookでこの1件をシェアし、このように綴った。

コロナによる規制が厳しいため、今はよほどのものが打ち上げられない限り現場へは行かないことにしているのですが、今回とても大きなものが打ち上げられたということで出向きました。

事前に提供された画像には、胃の中に何か白く大きな丸いものがあるように見え、当初、クジラではないかと推測していました。

実際に残骸を見ると、大きさは7メートルほどでクジラではないことがわかりました。胃の中にあると思われた白く丸いものは、椎骨の1つでした。



 同団体が個体を特定する為、現場撮影した複数の写真を自然史博物館へ送付したところ、このミステリアスな残骸の正体が、ウバザメであることが判明した。

 ウバザメはイギリスの海岸線周辺の海域に生息しているが、ウェールズに打ち上げられることは非常に珍しいという。



 ウバザメは、ジンベエザメ同様口が大きく拡大した濾過摂食動物で、サメの中ではジンベエザメに次いで大きく、成体は8メートルほどになることから、この残骸も死んだ時にはそれぐらいのサイズだったと推測されているようだ。

 なお、このウバザメがいつ、どのように死んだのかは不明ということだ。

written by Scarlet / edited by parumo
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