コロナショックを乗り越えるために企業に必要な5つのポイント (2/6ページ)
すぐに排除しようとするのではなく、ということですか?
松岡:すぐに排除しようとしてはいけません。変わりたくないのはむしろ人の本性。その人たちの気持ちをいかに動かすかが問われるのです。もちろん周囲に負の影響が出ないような工夫は必要です。うまく変革を進めるためにシナリオを描くことが重要です。例えば、影響力のありそうな人から巻き込んで良い方向に向かわせるというのも1つの方法です。
――また、会社の変化に対応しようとしてもできない、変化についていけないという人もいると思いますが、そういう人たちがいる場合はどうすればいいのですか?
松岡:私の考えとしては、変わる方向に努力をしてくれる人は、みんな組織の中にいていい人たちだと思います。もちろん変化にすぐに対応できる人、そうではない人と分かれると思いますが、変わるために努力をしてくれているという事実が一番大事なんです。
人の成長って面白くて、直線的ではないんです。最初はすごく苦しんだけれど、あるふとした瞬間に一気に成長することが普通にあります。いわば「覚醒する」みたいな感じです。変われなかった人も、どこかで腹落ちすれば急に動きが良くなったりするんです。
――会社のステージが上がることによって、求められる人材像も変わってきます。そこで一気に変われなくても対応しようと努力する人たちは見捨てないわけですね。
松岡:理解して変わろうとしてくれる人たちは大事な人たちです。もともと変化への対応に得意な人もいれば、苦手な人もいます。ただ、その方向を向いて努力する人ならば、待ってあげてもいいのではないかと思います。
――本書のテーマは「人が自ら動き出す環境をつくる」です。その環境ができている組織はまさに強い組織と言えますが、「人が自ら動き出す」とは具体的にどのような動きがあると、そういう組織になっていると言えるのでしょうか。
松岡:これはいろんな言い方ができますね。主体性を発揮すること、当事者意識を持つこと、他責にしないこと。