プロ野球「伝説の開幕戦」ドラマまみれのマル秘舞台!

日刊大衆

画像はイメージです
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 3月26日、いよいよプロ野球が開幕する。

「昨年はコロナ禍により試合数が120試合に減らされ、セ・パ交流戦やCSシリーズも変則(セ・リーグは中止)となりましたが、今季はフルに143試合を行う予定です。五輪が開催された場合、7月15日〜8月13日までの1か月間、試合が中断される以外は、例年通りと言えるでしょう」(スポーツ紙デスク)

 各チームとも、最高のメンバーを組んで臨む開幕戦。特に大事な試合を任される“開幕投手”は、各チームのエースが担当するのが伝統だ。

「これまで、幾多の名投手が、この重責を担ってきましたが、巨人の斎藤雅樹は、“3年連続開幕完封”という離れ業をやってのけました」(ベテラン記者)

 1994年から開幕投手となった斎藤。95、96年は最多勝をはじめ複数のタイトルを受賞するなど、全盛期を迎えていた。阪神の投手として96年に斎藤と開幕戦を投げ合った解説者の藪恵壹氏は、こう述懐する。

「前年の成績がよくなければ候補にさえ挙がらないわけだし、開幕投手というのは、もちろん名誉なこと。ただ、その反面、複雑な気持ちもやっぱりありました。特に、当時の阪神は“打てないチーム”でしたからね。開幕戦は連敗続きだったし、よい思い出がないんですよ」

 阪神は91年〜2001年まで開幕戦で黒星を喫している。02年に星野仙一監督が、4年目の井川慶を開幕投手に抜擢して勝利するまで、実に11連敗。藪氏が「よい思い出がない」というのも、無理からぬことなのだ。

「96年は僕にとって初めての開幕投手でしたが、目の前で斎藤さんに3年連続完封を決められた。“斎藤さんはスゴいな”ぐらいしか、感想はないです(笑)」(藪氏)

 斎藤は翌97年も開幕投手となったが、ここで、誰も予想しなかったドラマが生まれている。広島からヤクルトに移籍した小早川毅彦が、斎藤から3打席連続ホームランを放ったのだ。

「96年の夏に球団から“来季契約はしない”と伝えられた小早川は、コーチ就任の打診を蹴ってヤクルトに移籍したんです。当時のヤクルトを率いたのは野村克也監督。小早川はノムさんに“自覚はないだろうけど、お前は器用なタイプなんや。だから、相手投手のこと、自分のことを、もっと勉強せい”と教えられたとか」(球界関係者)

■今年の各球団の開幕投手、注目は?

 盛りを過ぎた選手が、みるみる蘇る。世に言う「野村再生工場」で復活を果たした小早川は、巨人との開幕戦で3打席連続ホームランの奇跡を演じる。

「(投手の斎藤を)野村監督がリモコン操作しているのではと思ったほど、監督の読み通りの球が来た。僕は、それを打っただけ」後年、小早川は偉業の舞台裏を、こう明かしている。

 さて、今年も各球団の開幕投手が発表された。

「注目は、阪神の開幕投手に指名された藤浪晋太郎(26)でしょう。イップスからの復活を期した昨季は、主に中継ぎを担当。今季が、先発に完全復活できるかの正念場ですからね」(スポーツ紙阪神担当記者)

 一方で、開幕投手がなかなか決まらない球団もある。DeNAだ。

「11球団出そろっても、まだ発表がない状況です(3月11日現在)。異例の遅さですよ」(前出のデスク)

 これには、今季から指揮を執る三浦大輔監督自身の“経験”が影響しているとみる向きもある。

「現役時代、“ハマの番長”としてチームを支えた三浦さんは7度、開幕投手として投げて1度も勝てなかったんです。満を持して臨んだ2009年の中日戦は、“7度目の正直”になるはずでした。ところが、この試合でも持病の“一発病”に泣き撃沈。ブランコ、森野将彦にソロを打たれると、和田一浩には2打席連続でスタンドに運ばれ、東尾修さんの持つ開幕連敗記録を塗り替えてしまったんです」(前同)

 3月15日発売の『週刊大衆』3月29日号では、長嶋茂雄野茂英雄の壮絶ドラマを掲載している。

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