櫻坂46の新たな顔となった森田ひかるが「黒い羊」センターパフォーマンスで見せた可能性【アイドルセンター論】

日刊大衆

※画像は欅坂46『黒い羊 (通常盤) (特典なし)』より
※画像は欅坂46『黒い羊 (通常盤) (特典なし)』より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
櫻坂46 森田ひかる(前編)

 欅坂46として約5年間の活動に幕を下ろし、新たにスタートを切った櫻坂46。先日放送された冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)では、2ndシングルの表題曲「BAN」のフォーメーションが発表された。

 前作に引き続き表題曲のセンターに抜擢されたのは、2期生の森田ひかる。今回は櫻坂46結成から2作連続でセンターを任された森田を取り上げていきたい。

 欅坂46ではデビューシングルから全シングルを平手友梨奈がセンターを務め、類いまれな表現力と存在感を発揮し、彼女を中心としたパフォーマンスに重きが置かれていた。

 一方で櫻坂46においては、表題曲こそ森田が連続でセンターを務めることになっているが、カップリング曲のセンターを藤吉夏鈴山崎天が務めているように、基本方針としてはセンターを固定させないという、これまでとは異なるコンセプトを提示している。

 フロントの重要ポジションを担う渡邉理佐は「1人1人、どのメンバーがセンターに立っても成り立つようなグループになっていけたら、もっともっと強くなれるのかなと思います」と櫻坂46の方向性を踏まえたうえで、「そのためにはそれぞれのレベルアップが絶対に必要」と個人として成長していくことの必要性も語っている(『アップトゥボーイ』2021年1月号)。

 それはつまり、強い個を前提にグループ全体の底上げをすることで、センター1人に負担をかけないという欅坂46とは異なるグループのあり方である。そんな新しいコンセプトの下に誕生したグループの表題曲を担うのが森田だ。

「坂道合同オーディション」に合格し、2018年12月に欅坂46の2期生として加入した森田。

 まもなくして同月に放送された『ミュージックステーション スーパーライブ2018』(テレビ朝日系)では同じく2期生の武元唯衣田村保乃松田里奈とともに出演。2019年2月には『欅って、書けない?』(テレビ東京系)に初登場し、小柄な身長からは想像できないダイナミックな和太鼓や、田んぼ道を側転していたという野生児的なエピソードで注目を集めた。

 森田は9thシングルとしてリリースされる予定だった『10月のプールに飛び込んだ』で初の選抜入り。2019年9月に「夏の全国アリーナツアー2019」の追加公演として開催されたグループ初の東京ドーム公演では、『サイレントマジョリティー』や『二人セゾン』でフロントとして存在感を発揮し、特に『不協和音』におけるパフォーマンスは多くの称賛声が相次いだ。

 中でも大きく注目を集めたのが、2020年1月1日に放送された『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2019⇒2020』(TBS系)でのパフォーマンスだろう。

 平手の代わりに森田は『黒い羊』のセンターを務め上げ、絶対的センターの代理にも関わらず堂々としたパフォーマンスは高く評価された。視聴者の多くが、すでにこの時点でセンターとしての可能性を彼女に感じていたのではないだろうか。

 2021年10月に櫻坂46へと改名した後にリリースされた1stシングル『Nobody's fault』では表題曲のセンターに抜擢。現在放送されている乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の坂道グループが共演を果たしたひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』にも出演しており、森田は初の演技にも挑戦。

 櫻坂46のセンターとして確固たる地位を確立した彼女が見せる新鮮な演技にも注目が集まっている。

(文=川崎龍也)

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