肉がダメなら〇〇を食べればいいじゃない!仏教の「殺生禁止」が生み出す食文化 (2/3ページ)

Japaaan

また、約100年の間に10数回も「禁止令」が出ているということは、見方を変えれば、それだけみんな普段から肉を食べていたということではないでしょうか。肉を食べる習慣がなければ、禁止する必要もありませんから。

実際、こうした肉食禁止令が出された時期などを見ると、これは社会不安が生じた時に、そのつど民衆に精進潔斎を促すのが目的でもあったことが分かります。

つまり、動物性の肉類がいつでも・全部だめというわけではなく、当時の庶民も権力者の側も、健康を保つためには、動物性タンパク質の摂取は当然だと考えていたのでしょう。

動物の殺生や肉食の禁止は、宗教的な教えを盲目的に実践したのではなく、国家を安定させるために便宜的に選び取られた「手段」だったのです。

とはいえ、歴史的に、日本には肉食を忌避する思想があったことも事実です。

その原因は、「穢(けが)れ」思想の発達にあると思われます。こうした思想と仏教思想がいつしかないまぜになり、日本人に動物の殺生と肉食を忌避する感覚が植え付けられたのでしょう。

大豆の加工・利用の種類と歴史

さて、日本人が肉の代替食としたのが、海産物と大豆製品です。それらの利用法は多種多少な形で大いに発達し、和食の重要な構成食として、今でも用いられています。

ここでは特に、大豆にスポットライトを当ててみたいと思います。

大豆が日本に伝来したのは、紀元前2000年前の弥生時代。それは稲と共に中国から伝わり、鎌倉時代に広く栽培されるようになったと言われています(諸説あり)。

大豆はタンパク源として優れていたこともあり、色々な形に加工して食べられるようになりました。

「肉がダメなら〇〇を食べればいいじゃない!仏教の「殺生禁止」が生み出す食文化」のページです。デイリーニュースオンラインは、日本書紀仏教食文化カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る