古代日本の「白色信仰」白い色は〇〇の色…?日本人と白色の浅からぬ関係 (2/4ページ)
白色の動物を神聖視するのは、日本だけではありません。例えば、インドでは白い像が神聖視されます。
しかし、日常生活における白色の重用ぶりは、やはり古代日本は群を抜いているでしょう。
たとえば『日本書紀』孝徳天皇、白雉元年(654年)の条では、穴戸(長門)の国司である「草壁連醜経」という人物が白い雉を献じた時に、「公卿より始めて、百官等に及るまでに清白けき意を以て、神祇に敬奉りて、並に休祥を受けて天下を栄えしめよ」と言って年号を「白雉」と改めたことが記されています。
また、光仁天皇も、即位にあわせて肥後国から白い亀が献上されたことで、ただちに年号を「宝亀」と改めたとされます。
それらが実際にあった出来事なのかはともかく、少なくとも日本書紀が作られた時代には、「白色には時代を変える力がある」というイメージがリアリティを持っていたことが分かります。
その後、白色は、瑞色として神事や婚礼などの服の色にも使われるようになりました。
また同時に、白色は、「誠」あるいは「内に含むことのない」心のしるしとしても用いられるようになりました。
用例としては、戦場での軍使の旗や、降伏を示す時の旗などです。
戦闘の場面で、降伏のしるしに白旗を掲げた事例としては、やはり『日本書紀』に書かれているのが最も古いものでしょう。推古天皇の8年(600年)の条に、戦場で新羅王が白旗をあげたとされています。
