命絶え絶えだったカラスのヒナを保護した男性、元気に成長したカラスのジャイアン化が進む(イギリス)
image credit:Lee Calvert/Facebook
イギリスに住む男性が、生まれて間もないカラスのヒナを保護した。そのヒナは親鳥に育児放棄され置き去りになっていたようだ。
弱り果て、息も絶え絶えだったナを、男性は24時間つきっきりでお世話をした。ヒナは健康状態を取り戻し、立派なカラスに成長した。
ところが、元気になってからというものカラスはガキ大将のジャイアン化が加速した。男性を自分の手下(のび太)だと思い込んだカラスは、男性の食べ物を奪い取ったり、男性の飼い犬に焼きもちをやくようになったという。
A man who nursed a crow to health said it now rules the roost | SWNS
・生後間もないカラスのヒナを保護した男性
イギリスのドーセット州ウェーマスに住むリー・カルバートさん(46歳)は、去年の3月、コロナの影響でイギリスが初のロックダウン(都市封鎖)に入る直前に、生まれて間もないカラスのヒナを保護した。
親鳥の姿はどこにもなく、命絶え絶えだったヒナは育児放棄されていたようだ。
船大工だったリーさんは、ちょうどその頃、職を一時解雇されたばかりだった。自宅近くの歩道でその無力なヒナを発見した時、「今から自分には時間がたくさんある。保護して大切に育てよう」と決心したという。
生まれて数日しか経っていないとみられる小さなヒナはかなり弱っていて、危機的状況にあったが、リーさんは24時間体制でヒナの世話をし続けた。
朝から晩まで20分ごとに餌をやらねばならず、胸元にヒナを抱きかかえて暖かさを保ちながら世話を続けました。
「ラッセル・クロウ」と名付けられたカラスのヒナは、リーさんの献身的なお世話により、健康状態を回復。すくすくと元気なカラスに成長していった。
・いつのまにか立場が逆転、俺はジャイアン!となったカラス
生まれた時から世話をしてくれているリーさんに、ラッセルはとても懐いた。と同時にドラえもんに出てくるガキ大将、ジャイアンのようなふるまいをみせるようになったという。
リーさんのものは自分の物とばかりに食べ物を奪い取ったり、リーさんが飼っているチャンクとヨーギという名の2匹のブルドッグにちょっかいを出すようになった。リーさんと犬が仲良くしているのが気に入らないのだ。
リーさんによると、リーさんの頭の上にのったり、犬たちに鳴いて威嚇したりと、ジャイアン化が加速しているラッセルは、一家のボス的存在となってしまったようだ。
・ラッセルとリーさんの強い絆
そんなラッセルだが、リーさんに対する愛情は強く、毎日一緒に暮らすうちに強い絆が生まれているという。リーさんもラッセルにメロメロだ。
現在もリーさんは週に20ポンド(約3000円)ほどを餌代にあて、ラッセルにミールワームや子羊の心臓、ほうれん草、ナッツ、砕いたビタミン錠剤などを与え、いつも健康でいられるように献身的に世話をしている。
私は、精神疾患に苦しんでいるのですが、ラッセルを保護して世話に集中することで、辛いロックダウン中でも他のことを考えずにラッセルに時間を費やせるので、なんとか乗り越えられている気がします。
ラッセルは、外にも専用の小屋があるのですが、出してもすぐに鳴いて室内のケージに戻りたがるので、今はほとんど室内飼いの状態です。
私は10歳の頃、カササギを育てた経験があり、当時カササギとは大親友になりました。
やんちゃが激しいラッセルは、可愛さ余って憎さ100倍なところもありますが、あと20~25年はラッセルと一緒に過ごせたらなと思っています。
カラスの寿命は、その種や学説により異なるが、10~30年生きるカラスもいるとされている。イギリスのロックダウン中、リーさんを大きく救ったラッセルの存在。これからも、ラッセルと長きにわたって良き関係を築いていけることをリーさんは望んでいる。
written by Scarlet / edited by parumo