けしからんコロナ政局(1)小池都知事の顔に泥を塗った、菅総理への「内通電話」 (2/2ページ)

Asagei Biz

 実はオンライン会議後に小池氏が記者団の取材を受ける予定だったが、1都3県の足並みが揃わない隙をついて菅総理が奇襲の「先制攻撃」を仕掛けたのだ。政治ジャーナリストの山村明義氏はこう説明する。

「今年1月の緊急事態宣言発令の際は、経済への打撃を優先して直前まで発令せず、知事から政府に要請され、『後手に回った』と批判を浴びました。今度は先手を打ち、記者団にも『最終的には私自身が判断する』と、いつもの菅総理らしくないほどに強調。主導権を握ろうとする小池知事に対するライバル意識の表れでしょう」

 してやったりの菅総理の奇襲が成功した裏には「内通者」の存在があった。

「黒岩知事が政治家に転身する際、口説いたのが同じ神奈川の菅総理。選挙戦でも最大限にバックアップし、それ以来、2人の距離は近い。それで黒岩知事が生放送で暴露する前に菅総理に電話し、ゴーサインが出たことで内情を明かしました。小池知事も2人の関係はわかっていましたが、1月の緊急事態宣言の成功例があったので、甘く見ていて返り討ちにあってしまった」(政治部記者)

 存在感をアピールするため「政局」に利用する小池氏の動きを察知した菅総理は、

「またか‥‥」

 と言葉少なにつぶやき、その顔は憤怒に満ちていたという。 

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