大きな翼を持つ9300万年前の新種のサメを発見(メキシコ) (2/3ページ)
一方、尾や尾ビレは現生のサメに似ており、その見た目はどこか「キメラ」を思わせると、フランス国立科学センターの古生物学者ローマン・ブロ氏はLive Scienceに語っている。
サメやマンタなど、骨格が軟骨でできている魚を「軟骨魚類」という。現代のプランクトンを食べる軟骨魚は、主に2種の体型に分けることができる。ジンベエザメに代表されるサメ体型のものと、マンタなど平べったい体型のタイプだ。
だがワシザメの場合、その両方の特徴を併せ持っている。といっても、エイの先祖というわけではなく、別個の種が独立して同じ特徴を発達させた結果(収斂進化)であるようだ。
An "eagle shark" swam in late Cretaceous oceans
・サメのアイコン、背ビレはどこに?
ワシとサメ、空と海の王者の名を冠していものの、獰猛な捕食動物だったわけではないようだ。ほかのプランクトンや懸濁物を食べる動物と同じく、おそらく泳ぎは比較的ゆっくりとしたものだったと考えられるという。
泳ぎは、魚雷のような体と力強い尾ビレを横に振るというスタイル。細長い胸ビレは、悠然とはためかせて前進を補助しつつ、体を安定させるスタビライザーとして機能していた可能性が高い。
化石に腹ビレは見つかっていない。水面からのぞいたイメージが強烈な、サメのアイコンである背ビレもなかった。しかし、たまたまその部分が化石にならなかっただけなのか、生きていたときもなかったのかどうかは不明だ。