信じ込んでいた偽の記憶を嘘だと気が付かせる方法(ドイツ研究) (2/3ページ)

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・植え付けた偽の記憶が誤りであることに気が付かせる方法
その記憶が偽であることを気が付かせるために使用された方法は以下の2つである。
1つは「情報源の鋭敏化(source sensitization)」という方法だ。これは被験者に記憶は必ずしも自分自身の経験ではなく、たとえば写真を見たなど、何か外部の情報源に基づくものである可能性があると注意をうながすやり方だ。
もう1つは「虚偽記憶の鋭敏化(false memory sensitization)」。こちらでは、被験者に対して、インタビュアーが意図的に偽の記憶を作り出そうとしている可能性があることに注意を促す。
すると、どちらの方法も効果を発揮し、面接を繰り返すうちに、虚偽記憶を信じた人たちの人数が最初の面接のときと同じくらいまで減ったのだ。
3週間後の面接では、虚偽記憶を信じ込んでいる被験者は15~20%にまで減り、1年後の面接では5%だけだった(ただし、後者の場合は被験者が両親と会話するチャンスがあったからである可能性が高い)。
被験者は、その出来事が実際に起きたことではない、あるいはその出来事についての記憶がないことを、きちんと認識していたとのことだ。

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・その記憶は本物か?
このような実験を知ると、人は普段の生活の中でも勝手に記憶を改ざんし、偽の記憶を本物だと信じている場合が結構多いことに気が付く。
改めて思い返してみよう。