おうちで浮世絵美術館♪喜多川歌麿のフェチがだだ漏れ「ポペンを吹く娘」徹底解説 (2/2ページ)
注目ポイントは、当時女性を間近で見る機会がなかった人々がドキドキしちゃうくらいリアルな描写!髪の生え際やほわほわのおくれ毛など、歌麿のフェチがだだ漏れてるんです!
しかも彼女が着ているのは緋色の市松模様に桜の花を散らした華やかな大振袖。背景は桃色にきらきら光る紅雲母摺(べにきらずり)。
恋とか春とか、そんなふわふわした空気感がよく表れています。あたたかな春風が吹いて、その袖がふわりとそよぐ。そんな一瞬を歌麿はフェチ満載で切り取ったんです。
プチ妄想ストーリーさて、浮世絵の詳細と背景が分かったらなんだか物語が浮かんできませんか。登場人物の気持ちなどを妄想してみるのも浮世絵の立派な楽しみ方。例えば私が妄想するなら、こんなストーリーでしょうか。
「透きとおる玻璃のぽっぺんを買った。吹いたり吸ったりすると、なんだか欲求不満みたいな音がする。ぽっぺん、ぽっぺん。この音、あたしの心そのものだ。外はすっかり春めいて、温かいというよりなまぬるい。今日はとっておきの大振袖を着てみた。流行の最先端の市松柄。我ながら似合っていると思う。なのに、それなのに、誰も声を掛けてこないなんて江戸の男はなんて見る目がないんだろう。誰かが私に気が付いて、声をかけてここからさらってくれるまで、私はなるべく大きな音でぽっぺんを吹き続ける。ぽっぺん、ぽっぺん。ねえ、誰か私に気がついて。私をさらってよ。──・・・・・・その時、さあっと清々しい春風が私の長い長い袖を吹きさらって、振り返ったら貴方がいた。」
歌麿の真骨頂は、人物の内面や心情までも描き出してしまうようなこまやかな描写です。皆さんもぜひ浮世絵をじっくり見て、いろんな楽しみ方を見つけてみてください♪
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