地球のマントルは、原始惑星「テイア」の名残であるとの新説 (2/3ページ)

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・原始惑星テイアは地球のマントルに残されていた!?

 だが、テイアのすべてが月になったわけではない。その残りがどこに行ったのかについては、まだ決着がついておらず、今もなお議論が交わされている。

 これについて、米アリゾナ州立大学のグループは、その行先は地球のマントルだったとの新説を提唱している。

 彼らによれば、アフリカ大陸と太平洋の下に存在する「大規模S波低速度領域(LLSVP)」と呼ばれる特異領域が、テイアの名残と考えられるのだという。

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LLSVPの起源に関するジャイアントインパクト仮説 credit:Credit: Li et al.

・地震波がゆっくりになる高密度領域

 マントルに他とは少し性質が異なる領域が存在することは、世界中に設置されている地震計を分析することで分かる。

 地震波がマントル内を伝わるときに、速度が低下する領域が存在するのだ。このことは、その部分だけ他よりも密度が高いことを示唆している――これがLLSVPだ。

 LLSVPは非常に大きく、外核の周辺に位置している。そして今回の研究によると、仮にテイアのマントルが地球のものより高密度だった場合、衝突のあとやがて地球の核へ向かって沈み始めただろうと考えられるのだそうだ。
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