東京都八王子市の地名の由来は「8人の王子様がいたから?」は事実 (3/5ページ)

Japaaan

こうして見ると魔王とか蛇毒気とか、歳刑とか歳殺とか、ずいぶんと物騒な名前が並んでいますが、両親を囲んで八方(あらゆる方角)の疫病や災厄を防ぐ(※)守護神として、人々に篤く信仰されます。

九曜紋。中央の牛頭天王夫妻を8柱の子供たちが囲み、あらゆる方角から守っている図。

(※)この様子を図案化したのが九曜(くよう)の家紋で、戦国武将の細川(ほそかわ)氏や伊達(だて)氏、千葉(ちば)氏や相馬(そうま)氏など広く採用されています。

明治時代、日本神話の神々に

しかし、明治時代に入って神社から仏教色を排除する廃仏毀釈(はいぶつきしゃく。神仏分離)が行われるようになると、牛頭天王は元から習合(混同視)されていた日本神話の英雄・須佐之男(スサノオ)命、頗梨采女はその后神・櫛名田比売(クシナダヒメ)命に代えられます。

また、王子たちはスサノオが姉・天照大御神(アマテラスオオミカミ)との誓約(うけひ)に際して産み出した八柱の神々に代えられました。

「東京都八王子市の地名の由来は「8人の王子様がいたから?」は事実」のページです。デイリーニュースオンラインは、地名神道語源仏教雑学カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る