会社の成長を決める「経営者の器」を決める要素とは? (2/3ページ)
事業を興したばかりの頃は、みんな「自分が儲けたい、稼ぎたい」なんです。それが満たされると次は周りの人を豊かにしたい、という考えになるのですが、それが自分の家族で終わるのか、従業員まで広がるのか、もっと広がって業界全体や地域、日本、世界を視野に入れられるのかというところです。もう一つは「修羅場」の数ですね。
――修羅場というのは経営上の困難ということですよね。
松本:そうです。やはり経営していると大変なことはたくさんあるので。それを経験すればするほど、自分の足りないところがわかるといいますか、「自分のこういうところは改めないといけないな」というのがわかってきて、それによって経営者としての人格が形成されていくところがありますね。
――「他人」の範囲が狭いと、そこを満足させるくらいの成功しか掴めない、ということですね。
松本:結果的にそうなることが多いです。だって、従業員は社長を稼がせるために働くわけじゃないじゃないですか。だから、まず社長の方が従業員のことを考えないと、彼らだって協力しないですよ。
――この本は、年商10億円未満の会社を3段階に分けて、課題やその乗り越え方、経営戦略などについて解説しています。松本さんご自身がこの3段階それぞれで直面した問題と、それをどうやって乗り越えたのかについて教えていただきたいです。
松本:まずは、「年商1億円の壁」があります。僕が起業した時も、1年目の年商は5500万だったんですよ。2年目は2億2000万で4倍になったのですが、「年商1億円」を超えられたのは、1年目から2年目に行くときに、単価を上げてビジネスモデルの設計を変えたからなんです。最初の壁を超えるのはそこが大事だと思います。
――値上げはタイミングが難しそうですね。
松本:結局は上げただけの付加価値をつけられるかどうかですよね。サービス自体の付加価値もそうですが、こちら側のブランディングで付加価値をつけるやり方もあります。
――それはすごくよく分かります。