白間美瑠「NMB48最後の1期生」の卒業がもたらすグループの変化とは?【アイドルセンター論】

日刊大衆

※白間美瑠/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/82046)より
※白間美瑠/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/82046)より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
NMB48 白間美瑠(後編)

 2014年リリースの10thシングル『らしくない』で初めて表題曲のセンターに矢倉楓子とともに立った白間美瑠。前作までのシングルでは山本彩が絶対的エースとして支持されており、彼女が中心にいることがNMB48の「らしさ」でもあった。

 しかし、4年目にしてNMB48は新たな道を模索し始めていた(11thシングルと12thシングルのセンターはそれぞれ山田菜々と須藤凜々花が務めている)。山本彩を中心に成長してきたグループが、ここからグループの底上げを図った時期でもある。

 10thシングルとなる節目で1期生のなかで若く将来性の期待できる白間への期待は半ば必然だったのかもしれない。それもWセンターという形も負担をかけずに成長を促していくという考えもあったのだろう。

 初のセンター抜擢から3年後、17thシングル『ワロタピーポー』で再び、それも今度は初の単独センターという形で抜擢された白間。以降、山本彩卒業後のNMB48の中心となっていったのはまさしく彼女であった。それまでグループで複数回センターを歴任したのは山本と渡辺美優紀のみということからも、白間に対する期待の大きさが伺える。

 そんな彼女がセンターとして求められたのは、NMB48の魅力を多くの人に届けるということではなかったか。妖艶さやスポーティさを持ち合わせた彼女の端正なルックスはこれまで取り込むことができなかった層に対する訴求力を持っていた。

 山本が卒業しグループとしても新たな方向性を模索するなかで、幅広い層から支持を集めていた彼女の抜擢は適任だったのだろう。

 実際に、白間がセンターを務めた『ワロタピーポー』『床の間正座娘』では、ポップでありながらアイドルらしさとは距離を置いたキャッチーな歌詞やみるみるポーズを取り入れたダンスでNMB48の新境地を切り開き、中でも『ワロタピーポー』はその目論見通り、「Yahoo!ツイッター トレンドリアルタイム検索」で曲名が1位となるなど、世間でも広く認識された楽曲となった。

 過去のインタビューで「かっこいいNMB48、おもしろいNMB48、かわいいNMB48とか、メンバーそれぞれの個性を生かして、どんどん幅を広げていきたいです」(『ウォーカープラス』/NMB48 20thシングル「床の間正座娘」リリース! 白間美瑠さんにインタビュー)と語っていたが、まさに白間がセンターを務めてからは幅の広いファン層を持つグループになっていったように思う。

『Realsound』で行われたインタビューで白間は「最後の1期生になるのは自分やと思ってたし、ずっとなりたいなと思っていたので。NMB48の初めから今までを見てきてるのは私だけですし、しっかり後輩に届けられることは届けたいなと思っています」(『Realsound』/NMB48、新プロジェクト『NAMBATTLE』突然の発表から1カ月 白間美瑠&小嶋花梨安部若菜が明かす、現在の心境)と語っていた。

「最後の1期生になりたい」と常に口にしていた白間だが、こうも早く卒業の二文字を聞くことになるとは思っていなかったというのが正直なところだ。センターとして引っ張ってきた白間の卒業はNMB48にとってターニングポイントになることは間違いないだろう。

 それでも、NMB48には白間が認めた個性豊かな頼れる後輩が数多く在籍している。NMB48の未来はきっと明るいはずだ。

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