新型コロナ、インフルエンザ、子宮頸がん…身近に潜む感染症から自分を守るための基本対策 (2/3ページ)
そのため、左門氏は下記の3つの予防対策をあげている。
・自分以外の人が手で触るものに、直接手指を触れない
・触ったらすぐに手洗いをするか、消毒アルコール小瓶スプレーを携帯し、手指を消毒
・面と向かう相手と1.5メートル以上の距離を置き、それ以内ではマスク着用
また、流行語にもなった「3密」の「密閉」を避けるために、換気を良くしようと思っている人も多いが、左門氏は「間違ったやり方をすれば感染を拡大させます」と訴えている。
日本では窓を開けたり、エアコンを使うことで空気を入れ替えることが「換気」と考えられているが、2020年5月にWHOが出した換気ガイドラインでは、中央換気システムを使って、フィルターを通して空気を濾過して循環させることだという。風流を生じる窓開け換気やエアコンの風が人のいるところに流れることは、感染を広げるため禁止としているという。日本ではこの「換気」の意味を勘違いし、タクシーや電車などの窓開け換気を促すことにつながってしまったのだ。
左門氏は、「三密」の密閉の問題点は湿度にあると述べる。三密状態になると、人の呼気や肌からの水分蒸発で室内は高湿度となり、本来表面の水分が蒸発して感染力をすぐに失う細かい飛沫が、遠くまで長い時間空中を漂流し、感染を広げてしまう。詳細は本書を開いて確認してほしいが、このことから窓開けではなく、空調で適切な湿度(40%~70%)に保つことが大切だ。
■子宮頸がんワクチン接種に後れを取る日本また、本書の中では子宮頸がんについても触れている。
子宮頸がん予防接種といえば、副反応として神経障害を大々的にマスコミが取りあげ、政府は予防接種の積極的な推奨をやめてしまったという経緯がある。このため接種率が激減し、WHOは日本政府に早く再開するよう強く勧告している。ところが、政府の副反応調査委員会の「予防接種によるものとは言えない」という報告も、広く公表されていないと左門氏は指摘。予防接種をやめた結果、数年後から子宮頸がんによる死亡者が、現在の年約3000人から、年6000人もプラスして増えてしまうという推定があると警鐘を鳴らす。