芳根京子「SNSがラーメンだらけ」女優が辿り着いた理想のシンプルラーメン「AFURI」

日刊大衆

芳根京子
芳根京子

第65回 AFURI

芳根京子が週1で通うラーメン屋

 アイドルだってメシを食う。このところ、ラーメン好き女優の動向をひたすら追っているが、自分にとっても盲点だったのが芳根京子。ほぼ毎日JRに乗っては、エキナカコンビニ「NewDays」の店内放送を通じ、その笑顔に接しているので、他人という気がしないのだが、清楚なイメージを裏切るように、彼女が偏愛するのもまたラーメンなのだ。

 今年1月4日に放送された『帰れマンデー見っけ隊!! 3時間SP』(テレビ朝日系)に出演した芳根は、神奈川県の大山阿夫利神社を目指すバス旅の途中、こうコメントした。

「阿夫利神社って聞いてから、ラーメン屋さんで頭がいっぱいなんですけど。AFURIってラーメン大好きです。週1ペースぐらいで行くんですけど」

 あの恵比寿に始まり、六本木や原宿など都内や近郊に16店、そして、米ポートランドや香港等に9店と、今や世界進出も果たしている元祖お洒落系ラーメンを、京子はこよなく愛している様子だ。

 この「AFURI」という名の由来は、まさしく阿夫利山、すなわち大山にある。丹沢山系の東端に位置する、この山の麓から湧き出る天然水でスープを仕込んでいることから名づけられた。

 同山はそもそも“雨降山”とも呼ばれ、人々から五穀豊穣の願いを託される神の山とされていた。だから、山岳信仰の山として知られる。江戸時代から年間数十万人もの参拝者が訪れたという。ネーミングの勝利だな。

 ちなみに上記番組で京子は、「母が最近、調理師免許を取って。鶏ガラを煮て手打ちの麺を打って、ラーメン作ってくれたんですよ。それがめちゃくちゃおいしかったです」とも語った。

 親子揃ってラーメンフリークなのか、それともせめて栄養価の高い自家製ラーメンを作り、娘の健康に配慮する母の愛か。炒飯に子どもが苦手な野菜を細かく刻み入れるような感じ。

■SNSもラーメンの話題で埋まる

 本人のTwitterやインスタグラムを見ても、ガシガシとラーメンの画像を上げている。例えば18年5月16日の場合、「メンマラーメンネギ増」と題し、映画の撮影で京都に行き、ついで訪れた名店「第一旭」のラーメンの写真、並びにハッシュタグとワードのみのコメントもインスタに載せていた。

「#film #京都 #ラーメン #第一旭 #わたしメンマラーメンにします! #注文直後 #あの、 #メンマ半分いります? #マネージャーさんのラーメンにメンマおすそ分け #ちょっとメンマ多めに欲しかった #謎の欲 #芳根満悦 #今日じゃないよー」

 読むだけでどこかとぼけた、温かな人柄が伝わってくる。あまり更新していない自身のブログも、初期はラーメンの話題で埋め尽くされていた。

「わたしラーメン大好きです!!学校の近くに美味しいラーメン屋さんがあるのでよく友達と行きますよ(^O^)」(13年1月14日)
「(帰省中)お寿司屋さんで、ラーメン食べた~」(13年8月19日)
「(ファンの好きなラーメンは?の問いに答え)⇒とんこつラーメン激はまり!♡あと坦々麺!つけ麺はあんまり好きじゃないんです。。あとは北海道のラーメンですね☻♡」(13年10月28日)
「ずーーっとシンプルなラーメン食べたいなぁって思ってて、今日マネージャーさんに理想のシンプルなラーメンご馳走になったから、なんだか満足してるわたしでした。」(14年5月12日)
「修学旅行2日目! まずらーめん共和国へ行ってまた味噌ラーメン。今日は白樺山荘で食べました! 前よく空港のラーメン道場で食べてた!気がする。」

 ……といった具合だ。

 おそらく「理想のシンプルなラーメン」がAFURIだったのではなかろうか。AFURIの澄み切ったスープの奥から沸き上がる力強さは、芳根京子という女優の演技と相通ずる。

 一見、淑やかで物静かだが、秘めたる情熱をじわじわと滲ませる。コメディに振っても巧みにこなすが、やはりシリアスな芝居が水際立っている。19年公開の映画『居眠り磐音』で非運のヒロイン役を熱演するのを観て、そんな印象を強くした。

 にしても気になるのが、ところどころ出てくる北海道談義。北海道は母の郷里で、自身にとっても縁が深いのだ。なんでも京子の父は広告クリエイターで、東京で制作会社も経営し、年商2億円を稼ぎ、ライブドアと共同事業も行っていたという。

 ところが、06年に同社の証券取引法違反事件の煽りを受け、経営難に陥り、北海道の農家出身の妻の伝手を頼って、道内で農作業に従ずるなど、職を転々としたのだとか。そんな苦労を重ねた父を芳根はこよなく尊敬しているという。

 まるで彼女が主演した、16年のNHK連続テレビ小説べっぴんさん』を地で行く話だ。あちらも裕福な商家に生まれ、順風満帆だった主人公が、戦災ですべてを失っても、子供服メーカーを築くという成長譚だった。

 さらに中学2年の時、体に力が入らなくなる難病のギランバレー症候群を患い、1年間学校にも通えなかった京子。どこか憂いを含んだ瞳の、得も言われぬ輝きはそんな生い立ちから来ている。

 そして、その円な瞳をいっそう輝かせるのが、日々喰らうラーメンなのだ。今年2月14日放送の『バナナマンのせっかくグルメ』(TBS系)のお取り寄せコーナーにVTR出演した彼女は、一心不乱にラーメンを食べる姿を設楽統らに絶賛されている。事務所的にNGかもしれないが、ぜひチキンラーメンのCMに出て欲しい。きっとガッキー以上のリアクションが起きるはずだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

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