騙されるな!「コロナ便乗犯罪」最前線(1)ワクチン摂取詐欺に注意 (2/3ページ)
以前に購入した履歴のある顧客に電話で『コロナ禍で地元の観光客が減少して困っている』などと言って無理やり売りつけるんだ。『流通が止まって築地まで運べないので助けてほしい』と泣きつかれれば同情してしまうのが高齢者だからね。2万円の代引き郵便で注文して届いたパックの中身は、細いカニの脚2本と小魚だけ。まさに開けてビックリ玉手箱という話だろ」(アウトロー関係者)
電話による押し売り以外にも、独居老人を狙った悪質な訪問販売がはびこっている。悪徳ビジネスに詳しいジャーナリストの井上トシユキ氏が解説する。
「最近増えているのが、水がらみのコロナ商法です。公団住宅の特定のフロアだけ巡回し、『貯水槽に出たコロナウイルスを除去した』と偽って、清掃代として1万〜3万円程度を徴収するのです。その際、保健所から依頼を受けた代行業者と名乗るものの、決して名刺は渡さない。また、『水道水にコロナが混じった』と浄水器を売りつける便乗商法も横行しているようです」
感染リスクは飛沫の比ではなさそうだが、ありもしないコロナ水で恐怖心を植えつける、相当な悪徳ぶりだ。
「でもな、最近特に流行っているのがワクチン接種詐欺だよ。糖尿病や心臓病など基礎疾患がある高齢者にとって、ワクチンは喉から手が出るほど欲しいからな。