宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「厚労省が宴会で発散する『労働環境』」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 設置された当初、各所からの差し入れなどの労いもあったけれど、今では誰も見向きもせず。ワクチンも始まったとなると、ひたすらいろんな方面から突かれて、ストレスの塊でしょうし。

 コロナ対策をしないといけない人々が、ストレスを溜めすぎて酒で発散する。ここが人間らしいところではありますが、「厚労省がやってるんだったら、別に宴会くらいやっても大丈夫なのだろう」という方向に国民は進まないように‥‥と、アナウンサーが読み上げるたびに、それがかえって「厚労省はあまり気にしていない。コロナはやっぱりただの風邪」というサブリミナルになっていませんか。

 コロナを要因とする世間の不整合が際立ち始めています。感染拡大により、宮城県では独自の緊急事態宣言が出される‥‥などのニュースの直後に、オリンピックの聖火ランナーが走り出した華々しい映像が流れる。そんなチグハグな構成をするメディアも、ちょっとおかしい気がします。

 さあ、桜の季節も終わっていきます。桜の会はありませんでしたが、厚労省の皆さん、次は眞鍋課長の送別会を開かないと‥‥ですね。

宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て、12年に衆議院議員に。16年に辞職し、経営コンサルタントや「サンデー・ジャポン」(TBS系)などに出演。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)ではレギュラーMCを務める。

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