ハイデガー、ニーチェ、マルクス……難解な名著を読む意味はあるか? (2/2ページ)
(p.15より)
■難解な名著を読破するために役立つポイントは?ただ、これまでに幾多の挑戦者たちを挫折させてきたこれらの本は、徒手空拳で挑んでもはね返される可能性が高い。
特に、読み慣れていないと本の中に出てくる「キーワード」の意味がわからず、そこで挫折してしまいがちだ。たとえば『存在と時間』は、ハイデガーによる造語である「現存在」「世界内存在」といったワードの意味がわかっていないと、読み通すことは困難である。
また、その本が書かれた当時の時代背景や、著者がその本を書いた動機を知ることも、難解な名著を読破する助けになってくれる。私たちは知らず知らずのうちに、「現代」を物差しにして物事を見てしまうものだが、何十年、もしかすると何百年も前に書かれた本を理解するためには、こちらの物差しを書かれた当時に合わせなければいけない。そのためには、当時どんな時代で、その時代に著者はどう影響されたのかを知る必要がある。
こうした基礎知識や補助的な知識は、難しい本に挑むうえで不可欠。それを得るためには、遠慮なく解説書や入門書に頼るのが得策だ。これらの本は、読破したい本を読み通す上での案内人になってくれる。
齋藤氏はこのほかにも、
・著者の「好き・嫌い」に注目する
・肝になる部分だけしっかり読み解く
・著者の主張に耳を傾ける
・3色ボールペンで重要度ごとに色分けする
など、難読の名著に立ち向かうための理論的な方法と、ヘーゲルからピケティまで、古今東西の名著の実践的な読み解き方を明かしている。
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難解な本だからといって食わず嫌いをせずに読んでみると、共感できる考え方に巡り合ったり、斬新なものの見方を知ったり、思わぬ収穫があるもの。
今年のゴールデンウイークもインドアが主流になりそうだが、こんな時間こそ、これまで手にとってこなかった名著・大著にチャレンジしてみてはいかがだろう?齋藤氏による本書は、それらの難解な本に親しむために、大いに助けになってくれるはずだ。
(新刊JP編集部)