コロナ禍で中高年世代の「マウンティング」が横行しているワケ (3/4ページ)
「ビジネスパーソンの中には、仕事は人脈、社歴、役職、現場経験などで決まるという美学を持っているケースも多い。しかし、コロナ禍ではそうした美学は軽視され、テレワークやDX(ITやデジタル技術を用いた仕事改革)が推進された結果、不慣れな働き方を余儀なくされています。そんな中で、一部の中高年は『若い社員のようにテクノロジーの進化についていけない』『今までの仕事のやり方が通用しない。若手に追い越されるのは時間の問題だ』『これまで自分がやってきた仕事は無価値だったのではないか』と、自己肯定感が低下した状態が続いています。そうした劣等感から『リモート世代の若者はダメだ』『営業は足で稼ぐものだ!』などと若手にお説教することで、自分が優位に立とうとしているのでしょう」
もっとも、日本人の自己肯定感が低いのは今に始まった話ではない。2014年に内閣府が発表したアンケート結果によれば、「あなたは自分に満足していますか?」という問いに、アメリカ(86.0%)、イギリス(83.1%)、ドイツ(80.9%)、フランス(82.7%)、スウェーデン(74.4%)、韓国(71.5%)なのに対して、日本(45.8%)は断トツの最下位だった。
日本人の自己肯定感が低い原因は、過保護やスパルタな両親に育てられた経験、右に倣えの学校教育、自己主張を良しとしない日本社会の風潮など様々あるといわれているが、それに加えて前出の心理カウンセラーはこう解説する。