仕事に活かせて自慢もできる「渋沢栄一『論語と算盤』検定」とは? (2/3ページ)

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( )に入る漢字は【1】友、【2】美、【3】力、【4】意のうちどれ?

 実際の試験でも四肢択一式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【2】、〈問2〉が【4】。問2について補足すると、それぞれの意味は智(知恵)、情(情愛)、意(意志)となっています。

 今年3月には、11年前に刊行された「現代語訳 論語と算盤」(ちくま新書)の発行部数が50万部を突破したことが報じられました。現代のビジネスパーソンに受け入れられる理由はどこにあるのでしょうか。

 渋沢は人々が幸福になるためには富や競争が不可欠である一方で、拝金主義に歯止めをかける枠組みが必要だとも考えていました。そのために着目したのが、孔子の「論語」だと言われています。

 渋沢の解釈では、孔子が説いたのは「経済や実業は〝道徳〟を根幹として成り立つべきもの」であるということ。孔子が定義する「富」とは、賎しく卑怯な手を使ってではなく「正しい方法で得た富」を指していました。

 それを踏まえた上で、渋沢は「論語と算盤」の中で正しい実業のあり方について以下のように考えを示しています。

 たとえば、一個人だけが大富豪になって、社会の多数が貧困に陥るようなビジネスモデルは幸福には繫がらないこと。

 正真正銘の商売を行っている会社には、後ろめたい機密などは存在しないこと。

 また、資本家と労働者は〝思いやり〟の関係で結ばれるべきであること。

 こうした渋沢の考えは、経営者だけでなく、一般サラリーマンでも応用できると思います。

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