渡辺麻友から小栗有以に「王道アイドル」が引き継がれた瞬間【アイドルセンター論】 (2/2ページ)
その後『11月のアンクレット』をパフォーマンスする際には小栗がセンターを務めることが多く、渡辺の後継者として笑顔溢れる「王道アイドル」としてのパフォーマンスをしてきた。
渡辺が卒業した後に52ndシングル『Teacher Teacher』でセンターに抜擢されたのは、もちろん彼女の努力に他ならないが、AKB48の新たな「王道アイドル」としての期待の現れでもあったのだろう。
天然キャラとしてもバラエティで魅力を発揮している小栗だが、王道アイドルは決してその佇まいだけで判断されるものではない。小栗は自分のアイドル像としているのは泣いている姿や弱さを見せないということだ。
小栗は自身のアイドル像について「いろんなチャンスを与えていただいているので、失敗したとしてもみんなの前では泣きたくないし、前を向きたいです」と語っており、アイドルでいる限りはアイドルを全うするという強い心意気がそこには感じられる(『BUBKA』2018年9月号)。
これは「裏側を見せない」ことを王道アイドルの理想としていた渡辺とも通ずる部分ではないだろうか。
センターに抜擢されて以降、小栗はグループを牽引していく覚悟にも芽生えてきた。抜擢直後の「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」で25位にランクインした小栗は、スピーチで「私は、AKBを進化させる先頭を走りたいです。いや、絶対に先頭を走ります」と力強く決意を表明。
彼女のこの言葉からはAKB48の未来を担う強い覚悟を感じた。
今やAKB48の新たな王道アイドルのアイコンとして先頭を駆け抜けている小栗。その魅力はAKB48に新たな可能性をもたらしてくれることができるはず。渡辺と比較されることも多いだろうが、これからも自分らしくあり続けてほしい。