窓開き換気は感染を広げる可能性も? 専門家が指摘する新型コロナ予防の穴 (2/4ページ)
新型コロナ禍になって以来、毎日のようにテレビで専門家と言われる人たちが解説されていますよね。ただ、その中には感染症予防の専門家ではない人もいます。病気の診断・診療を行う臨床医と感染症予防の専門家は違うわけで、病気の診断・診療を行う専門家のなかには、予防対策は門外漢という方もいます。
また、テレビのワイドショーやニュース番組にはたいてい一人しか専門家が出てきません。本当はいろんな人を集めて、それぞれの意見を出さないといけないんです。それが科学の本来あるべき姿で、学会のようにいろんな意見をぶつけて正しいところに到達する必要があります。ところが、一人しかいないと、その人の意見がその場において通ってしまい、果たしてそれが正しいのか吟味されません。
――そうなると、正しく情報を受け取る、吟味するために、私たち一般人ができることは一体なんでしょうか。
左門:まずは公的機関。日本でいうと厚生労働省のホームページに、新型コロナウイルスをはじめとしたさまざまな感染症の対策が書かれています。ほかに国立感染症研究所のホームページもそうですね。日本だったらまずそこを見ることが大事です。
ただ、最初に述べたように日本の感染症対策は遅れていますから、国際基準としてWHO、英語になってしまいますが、アメリカのCDC(米国疾病予防管理センター)や欧州CDCを押さえておくべきでしょう。海外の機関の情報を読んで、日本との違いを確認する必要があります。
――日本で取られている対策を見たときに、左門さんから見て「これはNG」だと思うものはありますか?
左門:この本の帯にも載っていますが、窓開け換気ですね。電車に乗ると窓が開いているでしょう。あれは感染を広める原因になる可能性があります。
WHOが出している「換気ガイドライン」の「換気」というのは、窓開け換気ではなく、フィルターを通して空気を濾過して循環させる中央換気システムのことをいいます。ファンやエアコンを使って室内の空気を回したりするのはNGとも書いてあります。