藤岡弘、「五社協定を超えて仮面ライダーに出演可能になった」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

藤岡 だから、ものすごく燃えるものがありましたね。

テリー 実際やってみて、どうだったんですか。

藤岡 これは想像以上に厳しかったです。「技斗(ぎとう)」というんですが、武道とはまったく違うんですね。要するに、画(え)になるアクションというか。それを大野剣友会という当時のスタントマンの人たちが訓練している道場で教えてもらったんですが、そこでかなり厳しい訓練に耐えて、仮面ライダーは出発したんですね。ショッカーの皆さんは、その時に一緒に訓練した仲間なんですよ。

テリー 仮面をかぶって、スーツを着て演技するなんてのも当然初めてですよね。

藤岡 いちばん最初のスーツはレザーだったんですが、これが汗をかくとだんだん締まってくるんですよ。体にピタッとしたサイズで作ったのはいいんですが、あれを着てハードなアクションをやるとどうなるか、というところまでは、想定してなかったんですね。

テリー あの仮面も視界が狭そうですよね。

藤岡 狭いです。かぶってしまうと左右も上下もまったく見えない。あれでバイクの運転なんてほんとに怖いですよ。またライダーのバイクは、普通のバイクにいろんな部品をくっつけてるから、重心が取れなくてバランスが悪いんです。

テリー あぁ、そうか!

藤岡 だから、これはいつか何か起こるんじゃないかなっていう予感が最初からありましたね。

テリー 変身後をスタントマンに任せなかったのは?

藤岡 私の時はそういう条件がなかったんですよ。私が多少体が動くというのと、大型二輪のバイクの経験があったので、自然とそういう話になったのかもしれませんが。私もまだ業界に慣れてなくて、全部自分でやるものだと思ってたんですよ。

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