実に世知辛い…鎌倉時代の随筆『徒然草』が伝える吉田兼好のがっかりエピソード (3/3ページ)

Japaaan


かくてもあられけるよとあはれに見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覚えしか。

※吉田兼好『徒然草』第11段より。

そんなに警戒しなくても、盗らないってば

言うまでもなく、他人様のものを盗むのはいけませんし、盗まれないよう対策をとるのも当然ではあるのですが、兼好法師が少し「ことさめて(興醒めに思って)」しまった落胆は、よく解る方も多いのではないでしょうか。

誰が盗んだ盗まないとか、証拠はあるのかないのかなど、とかくギスギスした世の中ではありますが、少しずつでも互いが信頼し合い、風雅の心を保ち続けるよう努めたいところです。

※参考文献:
島内裕子 訳『徒然草』ちくま学芸文庫、2010年4月
小川剛生 訳注『新版 徒然草』角川ソフィア文庫、2015年3月

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

「実に世知辛い…鎌倉時代の随筆『徒然草』が伝える吉田兼好のがっかりエピソード」のページです。デイリーニュースオンラインは、徒然草吉田兼好鎌倉時代古典カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る