藤岡弘、 自身の事故がきっかけで「今では何十人ものライダーが誕生」 (2/2ページ)
スタントも使わずに彼が命を賭けて起きた事故なんだからと。治る保証もないのに、それを皆さんも受け入れてくれて。
テリー スタッフの方々にとっても賭けですよね。
藤岡 それで私が戻ってくるまでの間を、劇団の同期だった佐々木剛君が、引き受けてくれて。
テリー 仮面ライダー2号ですね。
藤岡 それがきっかけで、3号4号と続いて、今では何十人ものライダーが誕生してるんですから、ほんとにケガの功名ですよね。
テリー 藤岡さんがケガしてくれたおかげでライダーが50年も続いた。
藤岡 いやいや(笑)。それと私を戻すと決めてくれた、心あるスタッフのおかげですね。
テリー 復帰してからもライダーはバイクに乗ってたじゃないですか。恐怖心はなかったんですか。
藤岡 いえ、恐怖でしたよ。復帰したらすぐバイクに乗ってくれって言われて。しかも事故を起こしたのと同じバイクですから。見たとたんに震えましたね。
テリー スタッフ、鬼じゃないですか。
藤岡 でも、これをやらなければ私はもうダメなんだという思いで臨みましたね。ただ、その後どうやって走ったか記憶がないんですよ。脚に鉄の棒が入ってたんですけど、もしそれが曲がってしまうと、一生抜けなくて不自由になるから。くれぐれも気をつけてくれと言われたんですけど、そういう現場ですから何が起こるかわからない。
テリー ねぇ。普通に転倒だってあるし。
藤岡 それでワーッと走っていったら腰のあたりが何かおかしくて手を入れたら血がついてたんですよ。鉄の棒を入れたところが、裂けて血が出てたんです。ヤバいと思って、ガムテープでグルグル巻きにして、撮影に戻ったんですけど。
テリー えぇっ!?
藤岡 まぁ、都内に戻ってレントゲンを撮ったら、結果的には大丈夫だったんです。だから私の人生、波乱万丈というか、ずっと順調じゃないんですよね(苦笑)。