日本のアトランティス?「与那国島海底都市」ブーム再燃のワケとは (2/2ページ)

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頂上部は広場のような平らなスペースになっていて、その下に複数の長方形の区画が連なり、区切られたエリアは階段状の構造で結ばれているんですが、その光景はまさに古代文明にみられる階段ピラミッドと類似しています。ただ、この地域の地質はもともと侵食されやすく、垂直や水平の階段状の部分は、マグマの冷却時に亀裂に沿って岩が侵食されたという、自然地形説が根強い。そのため、中立的立場を取るために、発見から30年を経過した現在も、『海底遺跡』ではなく、『海底地形』という名称が使用されているようです」(同テレビ関係者)

 ただ、与那国島ではこのエリアを「遺跡ポイント」と呼び、神秘的なダイビング・スポットとして全世界にPR。これまでも、島の貴重な観光資源になってきたが、今回のBBCの特集で「海底遺跡」ブームが再燃するかもしれない。

 いまだ謎のベールに包まれる海底地形だが、古代遺跡説と自然地形説、どちらにしても現地では保護されるべき対象、という動きがはじまっているようなので、将来的にはダイビング禁止区域になる可能性は大。コロナ禍以前は、神秘的な姿を一目見ようと海外から訪れるダイバーたちで賑わっていたという与那国島に再び、熱い視線が送られている。

(灯倫太郎)

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