黄金の“70年代アイドル”を総直撃<伊藤咲子>城みちるとの熱愛発覚は「ファンを傷つけてしまった」 (1/2ページ)
その存在感は、70年代アイドル界を照らした大輪のひまわり。圧倒的な歌唱力と清らかな笑顔で、多くの視聴者に幸福感をもたらしたサッコこと伊藤咲子(63)が振り返る恩師、親友、そして恋人模様とは──。
「森昌子さんが初代チャンピオンを手にした瞬間を友達とテレビで見て、衝撃を受けたんです。私たちと同じ年の子が歌手デビューできるんだ!って」
71年、「スター誕生!」(日本テレビ系)を夢中で見ていた少女時代の伊藤は「あなたも歌がうまいんだからデビューできるわよ」と、毎日のように同級生に背中を押された。
「ある日、目の前に出場希望のハガキを突きつけられて『今ここで書いて』って。ようやく書いて投函したことを、昨日のことのように覚えています」
それがデビューへの切符になるとは、夢にも思わなかったという。73年に「スター誕生!」で優勝すると、74年に阿久悠が作詞した「ひまわり娘」でデビュー。以降、80年まではほとんどの作詞を阿久が手掛けたこともあり、秘蔵っ子としても知られている。
「娘のように可愛がってくださいましたね。レコーディングが新人では異例のロンドンで行われて、パリに寄った時、先生に『お前はどんな歌手になりたいんだ』と聞かれたんです」
その時、伊藤は「化粧バッグを片手にテレビ局のスタジオからスタジオへと駆け回る売れっ子歌手になりたい」と伝えた。
「すると、パリでとっても素敵な化粧バッグを買ってくださったんです。先生は『これを持って、忙しく仕事ができる歌手になれよ』って言いながら。真っ赤な1枚革のバッグ、今でも宝物です」
思い描いた理想はすぐ実現し、大好きな歌を存分に歌える幸せな日々が続いた。さらに、初恋も訪れた。
「75年頃ですね。事務所の社員旅行で熱海に行って、プールサイドで日焼けしていたら、顔がヤケド状態になってしまって。ひどくただれて悩んでいたところ、同じ事務所の城みちるさんが、彼のお姉さんも使っている『よく効く薬』を貸してくれたんです」
「スター誕生!」で同期だった城は薬を渡す際に、
「サッコに会ったら渡そうと思って、ずっと持っていたんだ」
その一言で射抜かれた。