まるで宝探し? ウィキペディアに「なかったページ」を作るウィキペディアンの楽しさとは (2/4ページ)
その日から調べ始め、4月7日に初版をアップロードしました」(海獺さん)
海獺さんによれば、ほかの主なフライの記事作成年は、
「エビフライ(2004年)」「カキフライ(2006年)」「白身魚のフライ (2012年)」「イカフライ(2006年)」「フライ(料理) (2007年)」
といった感じ。なぜこれらの記事があるのに、アジフライの記事だけがなかったのかが不思議だ。その理由について海獺さんは、
「アジフライは確かに洋食というには庶民的ですけれど、なぜ記事がないんだろうというくらい見過ごされてたように思います。それだけ身近すぎたということかもしれません」
と推測を述べた。
「なかったの記事」のつくり方では、実際にどのようにして記事を作っていったのだろうか。改めて海獺さんにその手順を訊いてみた。
「百科事典なので、レシピは二の次だと思いました。誰のレシピを記載するかという難しさもあるのです。今回はまずネットでアジフライの起源になりそうな記述を片っ端から探しました。それとともにアジフライの百科事典記事にはどんな見出しがあると面白いかを考えました。題材がポピュラーなので、見出しを作っておけばそれにインスパイアされてイメージが湧き、いろいろな人が編集参加してくれるだろうと思ったのです」(海獺さん)
参考文献に関しては、国会図書館の検索やグーグルブックスなどでアジフライを検索してあたりをつけていったという海獺さん。このほか、味の素食の文化センター(東京都高輪)の図書館も二回ほど訪れ、司書にレファレンスの依頼もしたとのことだ。