生駒里奈が5作連続センターを外れたあとに見せた「グループを引っ張っていく」覚悟【アイドルセンター論】 (2/3ページ)

日刊大衆

 17thシングル『インフルエンサー』では西野七瀬と白石麻衣がセンターを務めているが、生駒はWセンターの真後ろの2列目中央に位置し、躍動感のあるダンスと表情の見せ方で存在感を発揮。また、白石がセンターを務め、生駒にとってはラストシングルとなった『シンクロニシティ』でも圧巻のソロダンスを披露し、表現力の高さを見せつけている。

 同作のカップリング曲のひとつで生駒最後のセンター曲となった「Against」における表現者としての佇まいは、生駒里奈のアイドルとしての最終形態を見たような気がした。映像というクリエイティブ面を大切にしてきた乃木坂46において、彼女の持つ表現力は欠かすことのできない要素となっている。

 そしてもう一つ生駒がグループの支柱と言われる理由のひとつには、誰よりもグループのことを考えてきたことがある。生駒は常にグループの全体像を把握した上で、グループの現在地と強みを発言してきたメンバーだった。

「例えば「制服のマネキン」で見せるような「少女の切なさ」を表現できるのは、乃木坂の強みなんじゃないかなと思ってます」「今のアイドルグループで品の良さをベースにしているところは少ないと思ってて。逆にガツガツ感を出しているグループのほうが多いくらい。積極性も必要だけど、控えめな女の子たちのグループがいてもいいのかなと思うんです」とアイドルグループの実情を踏まえた上で、乃木坂46としてあるべき姿を冷静に発言している(月刊『MdN』2015年4月号)。

 同じくセンター経験者の白石麻衣なども同様にグループのあり方について言及してきたメンバーのひとりではあるが、生駒は自覚的に発言しそれを外へと発信してきた数少ないメンバーだったと言えるだろう。それらをセンター経験者の生駒が発信することには大きな意味があった。

 また、生駒はセンターの辛さを身をもって経験していたからこそ、後輩がセンターに立った際にはサポートも欠かさなかった。

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