乃木坂46和田まあやの個人PV〈東京三部作〉のそれぞれの味わい【乃木坂46「個人PVという実験場」第18回3/6】 (3/3ページ)
https://www.youtube.com/watch?v=Z1JxfH3rbw8
(※和田まあや個人PV「flowering.」予告編)
17枚目シングル『インフルエンサー』収録の個人PV「flowering.」(監督:タナカシンゴ)は、和田が上京する新幹線に乗り込む瞬間の回顧から始まる。ここでは、故郷・広島から東京への移住が彼女の人生の転機として示され、東京での仕事と学校生活とに焦点化しながら、これまでの来歴が語られる。
もっとも、彼女が自分自身の歩みとして語るその東京生活には、「屋上のまあや」や「住みし都」のような、豊かな大都市としてのイメージも繁華な街並みもほとんど登場しない。それだけに、過去2作とは異なるリアリティが宿っている。
語り口や虚実のレベル、視点の置きどころをそのつど変化させながら、和田まあやの個人PVは繰り返し、〈東京〉と生活者とが切り結ぶさまを描いてきた。監督もそのつど変わり、映像のねらいもおそらくは大きく異なるこれら作品群は、はからずも一風変わった三部作のような佇まいを持っている。